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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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2019年12月の読書話

えーと、またまたお久しぶりです。
前回が12月でしたね。
あれから私はしばらく療養生活をして、自分的に復活できたのが3月なので、4月になってようやく本格的に活動を始めたのです。
…が、みなさんもお困りだとは思いますが、世間は新型コロナの嵐。
何故こうなった…!
と思うほどの自粛生活を強いられていることでしょう。
子どもたちの学校は自粛でお休み中。
ようやく復活してきた私の仕事は、知っての通り診療所。
普通の患者さんは減りました。
代わりに見えるのは、コロナかコロナじゃないのかわからない微妙な患者さん。
保健所では検査できないような初期の風邪もどき。
保健所経由は濃厚接触者か熱が4日続かないと検査してくれません。
揶揄しているわけではなく、検査できる機関がもういっぱいいっぱいなのは聞いております。
ほぼ不休らしいです。
たくさんの検査を進めようにも、検査できる技師は限られているのです。
そんなわけで診療所には保健所に断られた、もしくは風邪なのかコロナなのか微妙な方がいらっしゃるというわけです。私たちにも区別がつきません。
医療者ですらこうなので、そりゃ皆さんも不安でございましょう。
外に出かけるのもこれくらいなら大丈夫だろうと思いたい気持ちもあるでしょうが、家で休める方は、家で過ごしてください。
家で過ごしたくとも過ごせない業種の方がたくさんいるのです。
ネットで頼めばいいやと思っても、それをお届けできるように働く人もいるのです。
マスクを作る人も、防護服を作る人も、届ける人も、皆本音は家で休みたいでしょうが、きっと頑張ってくれているのだと思います。
自分が好きで仕事をしているので、今置かれた環境で仕事をするしかないのです。防護服もない、まともなマスクもない、手作りフェイスシールドで見にくいだの曇るだの採血しにくいだのと文句を言っておりますが、何とか頑張っております。自分が感染してるか否か、そこはもう突っ込まないでいただきたい。自分でもわからないなりに、体調崩していないので大丈夫だと思いたいです。
でもこのまま続くと正直心折れそうなので、早く感染がおさまるといいなと本当に心から願っております。
極端なことを言えば仕事があるだけましなんだろうと。
休業を強いられている就業者の皆さまもせっかく休業するのだから、感染せずにまた元気にお仕事を再開させる日が来ることを願っております。

こんな重苦しい近況ですが、私の現在の状況でした。
続きから2019年12月に読んだ本の記録です。








ツナグ 想い人の心得
著者 : 辻村深月
新潮社 (2019年10月18日発売)

『ツナグ』の二作目。
わかってはいたけど、出勤前に読むんじゃなかった。
一話目、プロポーズの心得では、これはもしかしてと思った女性が、やはり一作目に出てきた子だった。
三話目、母の心得は、胸に痛い。子どもに何かあれば、自分が悪いでしょと言葉では言いつつも、もっと早く注意していればよかったのではとか思う親心もあることは共感できる。
ましてや、先に亡くしてしまったなら。
四話目、五話目で使者の彼も成長してきたこと、この先もきっと使者の役目は続くんだろうという余韻がよかったです。
そして、つい続きが気になって出勤前に読んでしまって、鼻水たらしながら泣く羽目になって、失敗したなぁ。


[ふじた]のヲタクに恋は難しい: 8 (comic POOL)
ヲタクに恋は難しい: 8 (comic POOL) [Kindle]
著者 : ふじた
一迅社 (2019年12月13日発売)

今回はやっぱり表紙の二人の話、尚ちゃんとこーくんにつきますね。
ちょっとずつ近づいて、でもやっと気づいたのに友だちから抜け出せない。
あのこーくんが尚ちゃんと出かけるために頑張っておしゃれしたことなど、微笑ましい二人です。
だけど、あの天然尚ちゃんですら「え?」と思わせるこーくんの上回る天然ぶりに、この二人の先はまだまだ長そうだなと。
そして主役二人、出番少なかった(笑)。



歌うたいの黒兎 3 (マーガレットコミックス)
著者 : 石井まゆみ
集英社 (2019年12月25日発売)

楡屋敷家の謎がまた一つ。楡屋敷就学援助選定。一族の個人的な奨学金。お金の正しい使い方だわ。
屋敷の主人より絶大なる影響力のある万乃愛さま(笑)。
坊ちゃまのことばかり見てると忘れるけど、世界で活躍する楡屋敷なのよね。
そして、とうとう坊ちゃまにあの話をする決意を。
結構頭のいい坊ちゃまが、今まで聞かずに過ごせていたのが逆に不自然なくらいだから、いいのではと思うけど。
普通聞くよね、お母さんのことは。聞かなくても何不自由のない生活環境だとしても。
ただ、坊ちゃまは外界と関わっていないし、同世代の友人はいないしで、世間では両親が揃っていることがスタンダードだと気付くことがなかったんだろうなと思いました。



まほり
著者 : 高田大介
KADOKAWA (2019年10月2日発売)

今回も分厚い…!と思いつつ、ワクワクして読みました。
社会学を専攻している主人公、裕が卒研グループの飲み会での話から、自身の出身地に関わる都市伝説的な話に興味を惹かれ、調べ始めるのですが、そこからどんどんただの噂話や冷やかしではない話になっていくのです。
そして自分の母の秘密と共通する村の神社の歴史。
地元に帰省した裕の同級生、香織も調査の過程で協力してくれるようになり、そこはそれでちょっとほっこりな二人の微妙な関係。
しかし、調査の内容はどんどん陰惨さを増し、いよいよ重要な秘密を隠し持った村との対決も。
最後の50ページくらいで畳みかけるように次々と調査内容が核心に迫っていく辺り、圧巻でした。
それでも、文中で多分そうなんだろうとぼんやりと読者が思っていたことが、最後のあの一文だけで500ページものの話が一気にすとんとそのタイトルとともに迫ってくる感じがして、うわぁとうすら寒くなりました。

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プロフィール

HN:
ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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