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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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映画『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』観てきました

一週間に一度整形外科に行ってレントゲンで骨折の治り具合を見ていますが、剥離骨折はそう簡単にくっついてくれません。何せ離れちゃってるからね。浮遊していないだけましってもんです。
今はシーネ固定です。そのうちバンテージ固定にしてくれるらしいですが、今ぶつけたりして再度再生されつつある部分に何かあれば最初から~となりかねないので、慎重に歩いてはおります。
真夏じゃなくてよかったんですが、クロックスしか履けないので不便です。仕事中はナースサンダルのベルトを二カ所外して使っております。ナースシューズは履けません…。

日曜はワンコのしつけ教室です。ちなみに8か月から12か月の仔限定なのです。
三組ずつなのですが、あと二組はゴールデンレトリーバーちゃんと赤柴くんです。それぞれ悩みはあって、ゴールデンちゃんはいつもとてもご機嫌で、ご機嫌すぎてはしゃぎすぎて収拾がつかない感じ。めちゃかわいい!行くと触らせてもらいます。赤柴くんはどっしりとしていて同じ月例とは思えないくらいの貫禄です。その赤柴くんもツンデレ。触ってもいいけど?という感じで、触らせてもらいます。マイルールが家族を困らせているようです。柴はそんなもんだよねー。
うちのはホント怖がり(笑)。いつも私の足元で後ろからのぞく感じで他を観察しています。
しつけ教室の成果は少しずつです。やはり飼い主がしっかりしないとだめですね。家族内でルールを統一しないとワンコが混乱するようです。当たり前かもしれませんが、結構好き勝手に皆がそれぞれ相手しているうちに指示語もばらばらになりますしね。頑張ります。

さて、久々に映画を観に行きました。
ここのところ本当に暇がなかったのですが、久々の平日何もない休みでしたので、会員登録継続もせねばと。
『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』は、久々にマイダーリンと観に行きました。
私の感想を一言で言うと、トラウマになりそうな映画、とでも申しましょうか。
その理由のネタバレ有り感想は、続きから。
長いです。興味のある方がお時間のある時にどうぞ。







1995年の連続殺人事件から二十二年、殺人については今でこそ時効はなくなりましたが(以前は時効15年が2000年から25年になり、さらに2010年4月27日時点で時効が成立していなかったものについては時効撤廃適用)、事件当時は15年だったので、2017年時点では時効成立していることになります。これが一つのキーワード。
満を持して現れたのが、藤原竜也演じる殺人犯・曾根崎雅人。告白本の出版と同時にメディアの前に姿を現し、世間は騒然となります。いわく、時効が成立したとはいえ殺人犯である彼をメディアで取りあげるのはいかがなものかというわけです。もちろん出版した出版社にもダメージは大きく、賛同できない作家はその出版社から手を引くという出版社にとっても大きな賭け。
一人目は定食屋の店主。店で妻の前での絞殺。
二人目は団地でサラリーマンの夫。妻の目の前での絞殺ですが、隣の部屋では幼き娘が閉じ込められその様子を聞いていたのです。
三人目は暴力団の組長の愛人。目撃者は組長その人。場所は愛人のキャバクラ?高級クラブ?で。
四人目は病院の院長夫人。院長の前での絞殺でしたが、それを警察はあえて公表せず、自己顕示欲が強いとされていた犯人をおびき寄せることに。もちろん犯人は罠だと思いながらも警察が見張っているその現場に。
若手刑事だった伊藤英明演じる牧村は一時犯人を追い詰めるのですが、もみ合いになった際に口をナイフで切り裂かれ、かろうじて持っていた拳銃で右肩を撃ったものの逃げられるのです。これが大きな痛手。
そして五人目は牧村がターゲット。犯人から電話で牧村のアパートに死体があると告げられ、牧村は慌てて駆けつけます。当時は1995年。そうです、あの阪神淡路大震災が起こった年で、神戸に住んでいた妹が東京に避難してきていたのです。妹は震災時に看護師をしており、助けられなかった患者に対しての罪悪感が大きく、心的傷害を負って恋人とともに牧村のアパートに住んでいたのです。
ところが駆け付けたアパートには死体どころか妹たちの姿もなく、転がっていたのは指輪の箱。
一緒に駆けつけてくれた先輩刑事とともに部屋の中を捜索していた最中、先輩刑事が罠にはまってアパートの部屋が爆発。牧村は吹っ飛ばされるくらいで済みましたが、直撃した先輩は死亡。
犯人本来の目的は牧村の予定だったのですが、失敗だったためと称してそれ以来殺人事件はぴたりとおさまります。この日付が1995年4月26日とされています。
このように必ず大事な人が目の前で絞殺されるという犯人独自のルールが存在していたのです。
さて、告白本を出版した曾根崎は、現代の事情ではまるで英雄のように扱われ、ラインスタンプになったりサイン会をしたり、殺されるのを目撃していた被害者遺族に謝罪に行ったりします。
報道番組にも出演することになりますが、そのキャスター役が仲村トオル演じる仙堂。戦場を巡るフリー記者から人気のキャスターになったという。
その番組内で連続殺人犯は曾根崎ではないという動画を見つけたとあり、その動画には消えた牧村妹の姿が。しかも真犯人と名乗る者から、牧村、曾根崎両人が出演した場合に限り出演するという前代未聞の事態に。
そう不思議だったのです。妹と恋人はどこへ消えたのだろうとずっと思っていました。牧村自身も全く言わずにここまで来ていたので、おそらく他の人にも言ってないんじゃないかと。それを知っている真犯人は、まさに牧村妹さえも殺害していたのがわかります。
もうここまでで何度も絞殺シーンが出てくるのが(何せ四人分)私には苦痛でした。これ子どもには見せられないかもと思いました。
さてあの組長の愛人には息子がいたらしく、早乙女太一演じるその息子は成長してちょっとした半グレになっており、サイン会の時に曾根崎を襲いますが、察した牧村に阻止されます。さらにあの扉の向こうで父が殺されるのを聞いていた夏帆演じる娘は成長してトラウマに悩まされ、舞台裏に引っ込んだ曾根崎を襲いますが、やはり牧村に阻止されます。
被害者遺族であるはずの牧村がかばうのは何故か。警察だから?その答えは。


さて、ここからが肝心要のネタバレです。

曾根崎、牧村、真犯人とされる男が番組内に揃い、ライブでの番組進行です。
告白本の矛盾を追及され、窮地に陥る曾根崎。しかも真犯人と名乗る男が持ち込んだDVDには、あの事件の日以来消えてしまった牧村妹が連続殺人犯によって絞殺されているシーンが。あまりの内容に番組内では放送できずに関係者だけが画面で確認。
曾根崎は、一連の告白本騒動が牧村と共謀し、真犯人をおびき寄せるための煽りであることを告白します。牧村が捜査情報を駆使して書いたんだと。
そもそもキャスター仙堂は、報道の最初に恋人と婚約したばかりの牧村妹が失踪している事実を曾根崎にぶつけたのですが、曾根崎は知らないと言っておりました。もう一人犠牲者がいるはずではないか、告白本には書いていない、と。
あれ、じゃあ恋人は?というと、自分にいない間に牧村妹は失踪(実際には拉致)されており、虚しさに投身自殺を図ったのでした。
牧村妹殺害を知った曾根崎と牧村は、怒りに任せて真犯人として出演した人物に襲い掛かりますが、その真犯人すらもネットで頼まれた偽物であることが判明します。
実は曾根崎は妹恋人。投身自殺を図った後(死んでなかったのかい、というツッコミはマイダーリンとともに)、絶対に犯人を捕まえるという信念のもとに被害者遺族の一人である病院院長に頼んで自殺未遂で傷ついた顔を整形し、曾根崎として機会をうかがっていたのでした。
最初に犯人役で出てくる藤原竜也は実は主役と見せかけた脇役だった、というのが衝撃。
さて、では真犯人は誰か。
真犯人がわからないまま事件は収束に向かうと思われました。何せ時効が成立しているし、と。
ところがここで牧村妹殺害のシーンをずっと見ていた牧村はある事実に気が付きます。
そして恋人だった曾根崎(改め妹恋人の小野寺、ですが面倒なのでそのまま曽根崎で)もあることに気が付きます。そもそも婚約指輪が牧村妹が拉致され絞殺されただろうどこかの屋上に残されていたこと。そして、婚約したことはまだ牧村妹のほかに襖越しにプロポーズを聞いてしまった兄以外にいなかったはずでした。
一方キャスター仙堂は密着取材がずっと入っていたのですが、それも大詰め。
最後のインタビューのため仙堂の別荘に。
そこに忍び込んだのは、曾根崎。
とある部屋には被害者が絞殺される様子を撮った動画が再生されており、カメラマンなんか超怯えて後退り。
そもそも曾根崎が現れて二人対決して、曾根崎に殺されたい願望のあった仙堂は、そうだもっと締めろーとコードを首に巻き付けて曾根崎に絞めさせます。異様な光景ですが、カメラマンが超ヘタレでこの光景を見ても後ずさりするばかりで止めもしないの。カメラマン根性で映像を撮っているかと思えば逃げ出すし。終いには笑いがこみあげてきてしまいました。ちなみに後ろの席の人も笑ってた。笑いのツボが一緒だったらしい。
最終的には牧村が駆け付けて、なんと牧村妹の殺害に関しては時効が成立していないことを見つけたと一件落着。
確かに今までの犯行は27日前に行われたのですが、最後の犯行場面には、まだ絞められて生きている牧村妹と0時を過ぎて東京タワーの点灯が消えた場面があったのです。牧村妹は爆発で死んだだろう兄の姿を目撃させられてから殺されたことになります(実際には兄が生きていて手違いだった)。
それにしても動機が不明のままでした。何故食堂のおっちゃんを選んだのか、団地のサラリーマン家庭を選んだのかなど、明らかにはなりませんでした。どんどんグレードアップしてるから、やはり自己顕示欲?

さて、捕まった仙堂は精神異常で病院に。最後の場面は狂気に満ちていましたが、そもそも犯行そのものは自身が戦地で友人となった報道マンを目の前で絞殺されたことによる心的障害だと弁護士の主張。うーん、そう来たか。
妹恋人は新しく人生をやり直すということで空港で皆とお別れ。海外?
仙堂を刺しちゃったこととかはお咎めなしだったのかも。直前で犯罪起こしてると海外出られなかったりしないの?と思ったので。執行猶予でもダメなときあるわよね?よく知らないけど。
さて、最後の最後場面では、精神病棟の中を拘束されながら歩く仙堂。
そこに掃除夫になってまで恨みを晴らそうとやってきた愛人の息子が!
ぶっ刺した後、あれはどうなったのかな~。

こんなところで終わりですが、見終わってため息一つ。
いやー、これは辛い。二度は見たくない感じ。やりきれない。
こういうのを真似する輩が出ないことを祈ります。
ここまで読んでくださった方がいましたら、ありがとうございました。
長々とすみません。

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野原ひろしさま

長いことコメントに気づかずすみません。
何度も見たくない、というのは、やはり正直なところ平和に生きている人が理不尽に殺されるというシーンが苦手なもので。
それ言ったら、サスペンスや推理ものなんかは見れないだろという感じですが、善良な人が陥れられるというのも苦手で、最後のどんでん返しまで早く行ってくれと願うタイプです。
確かに騙されたり陥れられる方が間抜けだと思う気持ちもあるんですがね。
何度も見たい、というお気持ちは、面白かったから、でしょうか。考えさせられるから、でしょうか。そこのところが気になりますね。
コメントありがとうございました。
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ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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