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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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2015年12月の読書話

あけましておめでとうございます。
年末、28日に仕事を終えた後(そりゃもうものすごい混みようでしたが)、夜までかかって年賀状を家族分作って出しに行き、次の日は長男坊と買い出しに行き(マイダーリンは会社のゴルフコンペで不在)、大掃除。30日は二升分の餅を切って(住居地は角餅です。のしもちの状態で買うので、包丁で自分で切ります。切ってあるものもありますが)、また大掃除。31日はおせち作りで終わり、何とか正月を迎えることができました。あー、良かった。
昨年もあれこれくだらないことも愚痴も書きましたが、今年もグダグダくらだないことも書いていくと思います。それでものぞいてくださったならありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

続きからは2015年12月に読んだ本の記録です。
昨年は84冊の本を読みました(漫画は除く)。年々少なくなっておりますが、またたくさん読みたいなと思います。
では、興味のある方はどうぞ。





yudukisouの本棚 - 2015年12月 (9作品)
神の子 下
薬丸岳
読了日:12月04日


皆で興した会社は順調に見えて、何かが仕掛けてくる予感を感じながら読み進めると、味方だか敵だかわからない人たちも登場。
法務教官だった内藤は仕事を辞め、反抗的だったひろしの下宿先の娘ともどもひろしのために人捜し。
障碍を負った磯貝に組織から逃れようとする雨宮。
どんどん目が離せなくなり、最後は怒涛のように読み進めました。
子どもが育つ環境の影響は大きく、その中からうまく抜け出すことのできるものも一握りの現状。
虐待だとか、少年犯罪だとか、貧困の差からだけではない何かを克服するためにはどういう社会がいいのでしょうかね。
人は立ち直れるのかもしれないけれど、信じてやることや裏切られることも辞さないというのが前提ならば、私には荷が重いです。
どこかで少しだけなら手を伸ばせるのかもしれないけれど。


今度の舞台はロタ王国。
人身売買組織に連れられた幼い兄妹と出会ったバルサとタンダ。
やがてその兄妹はロタ王国の王族からも追われることになる特別な力を持った子どもたちだったです。
不吉な出来事に遭いながらもその兄妹を匿い、バルサは妹を連れて逃げることに。タンダは兄とともに人質として捕らわれの身に。
バルサはこれでもかと傷ついてそれでもなお最後まで見捨てず、その力強さと優しさが素晴らしいです。追手をまき、生き抜くための知識は、生半可なことでは身につかなかったであろうと思うと、苦労した分だけ思いやることができるのかもしれません。



ちょうどロタの国王はチャグムも呼ばれたサンガル王国の式典のために不在。王弟が代わりに式典を仕切ることに。
その式典でうごめく陰謀は、小さな少女とその兄を翻弄。それに巻き込まれたバルサとタンダも傷だらけに。
ロタで動く敵味方それぞれ入り乱れて混乱に陥りますが、それを計画した張本人はどうやら逃げ切った模様。いずれまた禍根を持って現れるのかもしれません。
恐ろしき神をその身に受ける少女は、最後の最後で人としての一線を守り切り、自らの手で封印。
それにはやはりバルサの言葉や旅の途中で会った人々が思いとどまらせたのだと思うと、いかにして人と関わるか、良縁が大切なのだとわかります。
人生は、甘い言葉ばかりではなく、辛い言葉も真摯に向けてくれる人もいるのです。自分がそれを受け入れる度量があるかどうか。
私はバルサの生死を背にした信念、生き方がやはり好きです。



ドラマの原作ですが、全く別物でしたね。
今作品の内容自体はドラマにもありましたが、まさにサブタイトルの通り。
一つの現象を起こす原因を突き詰めていくと…。
次々と人が殺されていき、殺されすぎじゃないかと思うほど。
それでもその過程を追っていく内容は面白かったと思います。
主人公の黒井マヤは、多部ちゃんのイメージは全くないです。もちろん鞭の出番もなし。そしてドSというよりは変態。ホラーでグロ趣味。しかもツンデレ。あまりにもモラルに問題ありすぎて、よくドラマにしたなと思いましたが、ドラマのキャラが改ざんされて大人しめだったのは仕方がないかと思い直しました。
相棒だった代官山は、ドラマではアホ過ぎましたが、原作では少しマシ。でもイケメン。
ドラマは話題性が大事だけれど、できればアニメ好きの上司出してほしかったな。
作品自体は読みやすく、一気読みできるほど。
ドラマからの私には違和感なしですが、原作ファンとしてはどうだったんだろうと思いました。
あ、場所が浜松市というのも個人的にはツボ。ローカルすぎるかもしれないけれど、知っている場所が出てくるのは結構楽しかったです。



吉原で出会ったがウン年目…といった感じで身内の仇を追いかけていた男と御家を出た男が吉原で対決することに。
追いかける方も吉原に通っていたのも偶然ならば、追いかけらる方も偶然吉原にいたのが運の尽き。
仇を討つまで帰れないし、お家再興もできずといった仇討もろくなしきたりじゃないよね。
正月の出刃投げ芸に参加の幹次郎。
正月早々スリが横行してその始末に追われる吉原会所の面々。そのスリ集団の黒幕は思ったより小物だったかな。
いろんなところからいろんなやつが吉原の権限を狙っているんだね、というお話。
唯一、小僧の竹松の筆下ろし騒動は笑いました。そんな真面目に計画するのものなのね…。



何と言うか、ここにきて栞子さんの周りの縁と業の深さに驚きです。
古書を巡って動く人間関係は、一番最初の事件とも絡み合って明らかになりました。
栞子さんと五浦との初々しいお付き合いの様子に読みながらにやにやしました。
個人的には太宰治はあまり性に合わなかった作風ですが、こういう裏話はとても面白く読めました。



オンラインで読んでいてもそれでも面白いです。
今回も笑わせていただきました。
これ一冊で子どもも親も面白さを共有できるのがいいです。
若瀬尾に堀ちゃん先輩参加と楽しさいっぱいです。
個人的にはおまけの真由君の同級生の衝撃に大笑いでした。
そりゃ誤解するよね。



とうとうサンガル王国がタルシュ帝国の手に落ち、今度は新ヨゴ皇国にまで手を伸ばしてきた。もちろんそんな計画は随分と前からなされていたようで、いきなり窮地に陥ります。
それを救うべく、サンガルへの使者としてチャグムが発ったのですが、旅立った時点ではすでにサンガルはタルシュの手先。わかっていながらもあえて罠にはまるしかないチャグムたち。
父である国王に疎まれ、暗殺を企てられてなおそれでも国のことを思うチャグム。
国王になどなりたくないのに、運命はチャグムを壮大なる道に引きずり込むようです。
今度はたった一人でロタ王国への長い道のりを行かねばなりません。しかも泳いで渡るとか、命がけ。
無事に岸にたどり着き、途中でバルサが合流してくれることを願う!



映画を観て、興味を持ちました。
ポツダム宣言受諾決定から刻一刻と迫る終戦宣言までの時間と玉音放送までの一夜に起こったクーデター未遂。
終戦を決定するまでにグダグダと会議は長引き、結局は天皇自らによる終戦を決定するというご聖断を仰ぐことに。
国民はそろそろ戦争も負けるだろうと思いつつも、、まだ終わるとは思っていないので、軍人はなおさら本土決戦もせずに終わらせる気などなかったのかもしれません。
それに近衛師団と言えば天皇と皇居を警護する軍人ですが、その近衛兵たちが叛乱を起こしたのだから、国民は知らなかったのかもしれません。
玉音放送を巡る攻防は、たった一晩の間に目まぐるしく終わってしまったのですが、もしも録音盤が奪われていたら、また違った過去があったのでしょうか。
史実の一つとしてこんなこともあったのだと感慨深く読みましたが、まだ70年と言うべきか、もう70年たってしまったと言うべきか。
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プロフィール

HN:
ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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