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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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映画『蜜蜂と遠雷』

10月に見に行った映画と言えば、『蜜蜂と遠雷』でした。
これは恩田陸さん原作ですが、原作読んだ時に力説した通り、音楽を、ピアノをあまり知らなくても楽しめる作品だと思います。
小説というのは音が聞こえるわけではありませんが、読んでいると音楽が想像できるのです。
そして、この壮大なる音楽コンクールを映画でどうやったのか。
それが気になって公開してすぐに見に行ったのでした。





コンクールなので、誰が主役、というわけでもありませんが、映画では主にかつて天才少女と呼ばれていた女性に松岡茉優。母に仕込まれ、母が亡くなった時、舞台から逃げ出し、それ以来ピアノから遠ざかっていて、今回コンクールに参加することによってもう一度ピアノに向き合うことにした女性。
ピアノ奏者になりたくても生活のために楽器店で働きながら、それでもあきらめきれずにピアノを続けていた男性に松阪桃李。今回のコンクールにすべてをかけ、これでだめだったらもうピアノをやめると決断。
超名門音楽大学で将来を嘱望されており、既に世界的に活躍している若手奏者に森崎ウィン。実は松岡演じる栄伝亜矢とは幼馴染で、会場で再会。
ピアノの神様と呼ばれた亡き巨匠からの推薦状でやってきた少年に鈴鹿央士。森の中で育ち、手製の鍵盤で練習していたという。
少年風間塵の注目度は原作に比べると低かったように思いますが、十分にその謎っぽい部分と茶目っ気があってつい亜矢が気を許してしまう人懐っこさを演じていたと思います。
松岡茉優は芸達者なので、気難しくて悩みがちな亜矢をかなりうまく表現していたと思います。
そして家族持ちで優しいメロディを奏でる明石役の松岡桃李は、全くピアノが弾けなかったとは思えないほど上手く演じていたと思います。
何よりコンクールの中で「春と修羅」という半分譜面があって半分は自由に演奏するという審査があるのですが、作曲者も影の奏者も本当に素晴らしかったです。映画の中で明石が作ったという曲は口ずさんでしまえるくらいぴったりでした。
最終審査はオーケストラとの合わせ。そこに泣く子も黙る大物指揮者に鹿賀丈史。
審査委員長に気だるげな斉藤由貴。スキャンダルはありましたが、その後から結構荒んだ役とか気だるげな魔性の女役が多くなったように思います。
明石の友人で密着ドキュメンタリーを企画した仁科にブルゾンちえみ。思ったより違和感なかったと思います。
私もピアノは好きでも詳しくはないので、曲にしても好き嫌いでしか判断できませんが、それぞれの原作での特徴を生かした演奏をもってきており、この映画だけで十分にコンサート会場に行った気になるくらいでした。圧倒されて、最終審査では肩に力が入って、映画の中の観客のように息を止めて演奏を見守るような気分でした。
原作に負けないくらい良かったと思います。

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プロフィール

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ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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