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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

08/21

Sun

2011

読書話7月から8月

高校野球も終わってしまったし、夏の楽しみが過ぎ去っていく…。

震災から5ヶ月経ちましたが、被災地はまだ複雑でしょう。
復興とは言うものの、瓦礫の撤去は進まない。
でも、進めてしまうと思い出も何もかもなくなってしまうような気がするんじゃないかと。
瓦礫のひとつひとつはかつて自分たちが住んでいた家であり、自分たちの周りに存在していた町だったり、何気ない日常のものや大事なものだったりするのでしょうから。
新しくなることは、本当にいいことなんでしょうか。
でも、このままでは街がなくなってしまうことを考えると、どこかでけじめをつけて新たに町を作り上げていかなければならないんですよね。
前を向かなきゃいけないけれど、できればそこにとどまっていたい気持ちはどうやって折り合いをつけるんでしょうか。

イカの塩辛を買って、やっぱり好みの味じゃなかった今日の午後、とってつけたようなテレビの黄色いシャツを見ながらふと思いました。
気仙沼の水産加工場…カムバーック。

続きから読書話です。


米澤 穂信
文藝春秋
発売日:2007-08
 
バイト雑誌で募集された法外な時給の実験に参加した12人。
暗鬼館と呼ばれる館で過ごす7日間。
これだけでミステリー好きとしてはわくわくしてしまうのですが、当然参加者だってミステリー好きがいないわけではない。
7日間が過ぎたとき、一体どうなっているのか。
最後まで私は楽しめましたが、あの人はあのお金を持って何しに行ったのでしょうかねぇ。


徳川に仇なすという村正の刀を巡っての話は物語中盤では意外な方向へ。
奈緒こと白鶴太夫の危機とあらば、報われなくても密かに守り通す磐音ですが、おこんさんや桜子姫との話も相まって、朴念仁という言葉がぴったり。
おこんさんの気持ちに気が付いてても、どうにもできない中途半端さがいらいらします。


志水 アキ
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2011-07-23
 
白い京極堂、いい!
そして最後は榎木津で締め。
原作知っていても新たに楽しめる志水さんの作画はいいです。


伊坂 幸太郎
新潮社
発売日:2007-11-29
 
前半は事件の始まりと20年後。伏線を過去を交えて事件を追っていきます。
後半は国家的犯罪を国家的組織によって犯人に仕立て上げられた男の逃亡劇。
前半が読みづらかったですが、後半は一気に読んでしまいました。
組織的冤罪の怖さを思い、人を信じたり、信じられたりすることの素晴らしさと難しさを思いました。
もしも身近な人が冤罪だったら、信じてあげられるでしょうか。


宮部 みゆき
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2011-03-01
 
江戸もの怪奇短編集です。
おでこや政五郎、青野の若先生など、既に読んだことのあるシリーズの人物たちも出てきて更に楽しめました。
一番好きなのは『野槌の墓』。子どもを殺めた道具そのものが血に狂って道具の化け物となるならば、自分の子を殺めてしまう親たちはなぜあんなにも正気なんだろうか。子を殺めてしまう時点で正気じゃなくて狂気とみなすのか。できれば後者であってほしいです。
それに同じく子どもを扱った『お文の影』も切なかったです。


 
この方の作品は初めて読みましたが、男性作家に比べると立ち回りは割とあっさりで、女性の艶やかさが鮮やかで、女性の私としては読みやすいです。
主人公は主家が潰れて素浪人となった塙十四郎と仕事先のお登勢さん。離縁したい女性の駆け込み寺という設定もなかなか面白いと思います。


この巻でようやく朝比奈と千和の過去を知る北斗ですが、それよりもまた裏で動く女の気配が…。
なんかもういい加減、結婚して両想いになって、ラブラブで、それでいいじゃんとか思うのですが、それでは話が終わってしまうか…。


今津屋の主の再婚話が持ち上がったり、おこんさんにも内緒で見合い話が持ち上がったり。
おこんさんの気持ちははっきりしているらしいのですが、磐音はどう出るか。
そういえば、どうでもいいかもしれませんが、船の櫂がどれだけ丈夫か知りませんが、槍の穂先をも叩き折れるとは…。いや、磐音の腕のせいですよね、そうですよね。


赤川 次郎,小川 勝己,柴田 よしき,北森 鴻,菅 浩江,京極 夏彦,服部 まゆみ,有栖川 有栖,栗本 薫
角川書店
発売日:2002-06
 
金田一シリーズが好きで、アンソロジーに出ている作者に惹かれて読みましたが、作者を好きで読むのもよし、横溝作品を読んだことがあればなおよしという感じです。
横溝正史そのものを出す作家もいれば、自分の作品の登場人物を使って話を作り上げた作者もいるし、全く新しく作り上げた話だったりといろいろです。
知らない作者もありましたが、これが意外に面白くて、その作者のほかの作品を読んでみようと思ういいきっかけになりました。


加藤 実秋
光文社
発売日:2009-03-24
 
横浜のちょっとした繁華街を舞台の話です。
雑誌で連載されていたようですが、そのせいか一つ一つの話は独立している中、パニッシャーと呼ばれる愉快犯を一つの軸として進んでいきます。脇役が次の主役、みたいな感じになります。
最後はそのパニッシャーを中心とした話に向かっていくのですが、そこで今までの登場人物たちも集合。
それぞれの話が凄く面白いかというとそうでもなかったのですが、さらーっと読んでいくと不思議とこれはこれで面白かったかもと思わせられました。

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Comment

お久しぶりです

  • 水玉
  • 2011-08-21 23:53
  • edit
お久しぶりです。

藤原緋沙子さん、面白いですよね。
私は女医者のシリーズしかちゃんと読んだことがありませんが、女性の書く時代小説は男性作家とはまた一風変わって楽しめると思います。

居眠り磐音は家族が読んでいるのですが、相変わらずすごい人気で図書館に入る前に、もうすでに予約でいっぱいです。

最新刊を読んだ家族いわく、今ソウ様が読まれている辺りが一番おもしろかったかも…だそうです(笑)


和田はつ子さんの小説もなかなか面白いです。
浪人を経て料理人になった主人公や、何でも医者の同心が主人公の物語などなかなか豊富で飽きさせません。

ところで、ソウ様は浪人が主人公のお話がお好きなんでしょうか?(笑)

最近は時代小説も色々な主人公が登場するようになりました。
大金持ちの息子が同心になって…なんていう話もあり、読みやすいものが増えたなあと思います。

最近はマンガばかり読んでいるので、こちらを拝見したら、たまには小説の一つや二つも読もうかと思いました。

また来月の読書話を楽しみにしております。

こんにちは、お久しぶりです

  • ソウ 〔管理人〕
  • 2011-08-24 17:57
藤原緋沙子さんは勧めていただいて初めて読みましたが、面白かったです。続きも図書館で借りる予定です。
そうです、女性作家さんの浪人ものとはいえ、居眠り磐音の男性作家さんとはまた違った感じでした。
シリーズはまだまだ途中なので、現在進行中で楽しませてもらっています。いつ追いつくかなぁ。
最新刊も新聞広告などでバーンと出ていましたが、本屋で見かけてもまだ続きを読むまでは…と思い、手にとってみたものの開かずに我慢しました(笑)。

和田はつこさん、読んでみます!
最近時代物ばかり目がいって、既に頭の中は江戸時代です。
余談ですが、私がいつも見ている特撮ものも今回暴れん坊将軍なんですよ。もう、気になって気になって…。現在こちらの局では暴れん坊将軍が再放送中で見てます。時代劇で一番好きなんです…。はい、余談でした。

浪人ものは…たまたまですw
宮部みゆきさんの時代物などを読んでいると、普通の町人の暮らし話もいいなぁと思います。

お勧めも教えていただきありがとうございます。
読むものがたくさんあるというのも幸せだなと思います。
何かプラスになってくれればもっと言うことないんですがw
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ソウ
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女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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