雪月野原日記
2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常
読書話8月から9月
- 2009/09/19 (Sat)
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今日は仕事だったのでアニメ「極上!!めちゃモテ委員長」が見られなかったな…などと思う私ですが、純なあの頃に読んだ「月の夜星の朝」の続編を買おうかどうしようか迷っているうちに書店から姿が消えました。
う、もっと早く決断すべきだったか。でも取り寄せするほど読みたいわけでは…うう…。
どこへ行っても「ごくせんハンディ版12巻」は手に入らないわけで(ちなみに最後が読みたいがためだけに探している)。
そして突然ですが、漫画を読みながら、自分の好みのタイプの男というのは、何でこうもワンパターンなんだろうと思うわけで。
前々から書いてますが、頭のいい生徒会長、むっつり、結構いじわるなのに実は女にベタぼれ、いざとなると人目を気にしない、これでメガネしてたりなんかしてたら最高…ベタです。見事にマイダーリンとは全く違うタイプです。
ちなみに女の子だと、とにかく前向き、努力家、素直。ま、当たり前か。
あー、どうでもいいけど、久々にもらったワインを夕食に飲んだら酔っ払ってるらしく、先ほどからタイプミスばかりで全く進まない。しかも飲むとすぐに寝てしまうのを頑張って起きているせいか、手元も目も怪しい。文がおかしかったらすみません。
続きから読書話です。
「黒い家」貴志祐介
生命保険会社に勤める主人公は、提出された書類を元に保険請求の決裁を行う日々ですが、ある日一本の電話を受けます。
電話では、自殺すると保険は下りるのか、という不審な内容。
その後、顧客から呼び出されて行った家で自殺の現場を目撃する羽目になり…。
どう考えても先の電話とその自殺には関係があると読者は疑います。もちろん主人公も疑って独自に調査を始めるのですが、それがやがて戦慄の事件へと発展します。
執拗な人間というのは、化け物の類より実は怖いのかもしれません。最後には思わずうわ~…とつぶやいた私でした。
「終末のフール」伊坂幸太郎
8年後、地球に隕石が衝突するという設定で始まり、小説の始まりではすでに5年ほど経っている世の中。場所は仙台の新興団地。そこで暮らす人々の生活がクロスしながら進みます。
すでに地球滅亡予告から5年の間に混乱は過ぎ去り、小説の中ではやっと平穏になった世の中で運よく生き残った人々、ということになります。略奪、強盗、強姦、殺人などの理性を失った人が起こす犯罪を逃れて運よく生き残っても、世界に絶望した人は自殺をしたりしています。
もし自分がそんな世の中で生きることになったら?
懸命に生きていくことにスポットを当てているのですが、実際に起こったら、最初の混乱で死んでるだろうなーというのが自分の予想。生き残っていても自殺はしないだろうから、もしかしたら淡々と生きているのかもしれません。
実はこれを読んだ後、影響を受けたのか、夢の中で家族そろって夕日を眺めてるんですね。場所は不明ですが、この広い場所ならすぐには死ななくて済むだろうとか、どうせ皆死ぬんなら家族一緒に抱き合って最後を迎えようとか言ってるんですよ。起きてからバカみたいに泣きました(夢なのに)。
「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎
アパートに引っ越した二日後、主人公は謎の隣人に促されるまま書店強盗(それも広辞苑1冊)の見張りをすることになります。
話は現在と過去が交互に進んでいきますが、過去の話が徐々に種明かしされるにしたがって、現在の謎が解けるわけです。
なぜ隣人が書店強盗をすることになったのか、がわかったとき、ようやく物語は全て終わるのです。
ちなみに書店強盗で盗んだのは、広辞苑ではなく広辞林だったという…(あ、このネタバレは最初に出てきますからご安心を)。
「ロードムービー」辻村深月
短編三つからなりますが、これは『冷たい校舎の時は止まる』の登場人物に関係する人々が出てきます。読まなくても読めますが、読んでから読むと、ああ!というつながりも発見できます。ちなみに私はそういう解説を読むまで全く気づきませんでしたが。
話自体は相変わらず優しくて、胸苦しくなるような出来事を読ませてくれます。
この方の作品のいろいろな話のつながりをもう一度確認したいがために、全て文庫で購入しようかと検討中(笑)。
「天使の囀り」貴志祐介
アマゾン調査隊から帰ってきた恋人が、人が変わったように性格が変わっていたら、主人公でなくても疑います。
ただ、その原因はまさに身の毛もよだつ出来事です。
私が医療者なだけについ想像してしまう、かつて受けた講義内容。
話を読み進むにつれて真剣に気分が悪くなりました。
ここまで緻密に書かれると、映像で見せられるスプラッタも目じゃない。この表現力の凄さが作者の凄さなんでしょうが、最後のほうはもう勘弁してくれ~となりました。
実際にありそうで怖い、というところが実にうまいと思います。科学的にきちんとしているところもこの作者らしくうまくまとめています。オチは微妙でしたが。
でも、お願いだから映像化はやめてくれ…というくらいのホラー(?)だと思ってください。
「新世界より」貴志祐介
人々の間で突如持ち始めた呪力。イメージとしては超能力みたいなものなんでしょうが、思春期になるとどうやら発現する力のようです。呪力を持つ者と持たざる者の間で争いがおき、核によって絶滅寸前にまで追いやられてから千年あまりの時を経た世界。
同じ日本でありながら、一昔前に戻ったかのような牧歌的な町(集落)。呪力によって支えられた人の世界。人を神様として仕える醜き獣、バケネズミ。徹底的に管理された子どもたち。タブーである悪鬼と業魔とは。
謎がわかっても、その事実はやはり現実の中でひっそりと隠されていくのです。
主人公の手記という形で始まる物語は、独特の世界観で次々と起こる出来事を息もつかせず読ませてくれます。ただし、上下巻で、しかもかなり長い物語です。
「キャリアこぎつねきんのまち/2巻」石井まゆみ
こぎつねちゃんもいよいよ小学生。何とお受験に挑みます。
主人公と弁護士との仲もまったくといっていいほど進まず(笑)。というか、主人公は子育てでいっぱいいっぱいなんでしょう。哀れ、弁護士…。
「ゴーストハント/11巻」漫画:いなだ志穂、原作:小野不由美
廃校での事件もこれで完結です。
どんどん麻衣のできることが増えていきます。
安田君は何気に私の好みのストライクゾーンです(いつもにこにこしてるのに腹黒いところとか、眼鏡のところとか、頭がよくて一から十まで言わなくても察してくれるところとか)。
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プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。
この記事へのコメント
無題
私もソウさんと同じです。
むしろ漫画に出てくる男は、こんなタイプが多いような気がします。
やっぱり、普段は冷たそうなのに実は女にベタぼれ、これは永遠の萌えポイントですよ!
あのキャラも、このキャラも、そのキャラも……、キャー(壊れました)!!
ふふふふ…
実際に黙って見守るタイプなんていたら願い下げなんですが(何て勝手な…)、漫画の上では読者にだけわかる萌ポイントです。何にも言わないけど実はわかってるというところがたまりません。ま、現実には本当にわかっていない男のほうが百倍も多いんですが。
せめて漫画の中では夢を追求してもよしですよね!