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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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読書話2014年4月

あっという間に連休も後半になりました。
台所を掃除し、庭の草を抜き、部屋を片付け、少しだけすっきりしました。いや、普段ほとんどしないもので。主婦を名乗ってすみません。汚部屋寸前でした。いや汚部屋と言っても差支えないです。
そんなぐうたらですが、ご飯だけは一応まともに作っております。息子二人がうるさいもので。
明日からはきっと、ご飯、おやつ、ご飯、おやつ、ご飯!みたいな。
あー、早く連休終わらねーかな。

続きからは、4月に読んだ本の記録です。




yudukisouの本棚 - 2014年04月 (10作品)



水底フェスタ
辻村深月
読了日:04月04日

最初から最後まで徹底的に閉鎖的な村の中で話が完結するのですが、やや後味の悪い感じで、直木賞をとった作品のように暗さと閉塞感を感じました。
ただ、もともとこの作者の作品は限られた空間での出来事を書いたものが多いので、これも同じだと考えれば、最後のシーンは何かを変えるかもしれないという未来を想像させ、いつか別の作品でこのスキャンダルめいた話がちらりと出てくるのではないかという期待をしています。
案外映像向きかも。


年末からずっと読んでいた本をやっと読了。ゆっくりじっくり読んだのは、あまりにも情報量が多くて、一つ一つ流し読みできない内容だったこと。
宮部という人物をいろいろな人から聞いて知っていく宮部の孫。その過程で戦争というものの矛盾ややるせなさ、怒りや諦め、軍部の愚かさや無謀さをも知り、なぜ宮部は特攻で死ぬことになったのかを改めて考えている。
太平洋戦争は軍部にとっては必要だったかもしれないが、国民にとっては必ずしも必要ではなかったということなのだと思う。それでもやめると言えないのは、時代のせいだけなのか。今でもきっとそんな状況になることはいつでもありうることだと思う。


視力を失って家に閉じこもりがちなミチルと会社勤めをしていながら人と交わりたがらないアキヒロ。
駅でのホーム転落事件をきっかけにアキヒロは勝手にミチルのアパートの部屋に入り込むことに。
二人の描写は非常に暗いです。
それでも、気配に敏感なミチルはアキヒロが部屋にいることを薄々感じつつ知らないふりをして同居を黙認し、アキヒロはミチルが気づいていないと思い込んで謙虚に住み込み。
この奇妙な同居生活は、読んでいるほうはとてもはらはらさせられるのですが、やがてお互いに接触する日が。
この辺りから少しずつ温かな感じを受け、なぜアキヒロが隠れ住んでまでミチルの部屋にいたのかという謎解き仕様も。
あれほど暗かった始まりが、最後にはお互いにとってのリスタートになるところは、たとえベタでもよかったと思います。


首を突っ込んできた広田がうっとおしいのですが、その広田も怪奇現象を経験し、インチキだと糾弾していられる状態ではなくなってきます。われらがナル一行はインチキじゃないんだよとちょっとざまあみろと思ったり。
まだまだ危ない状態を抱えたまま次巻に。
ユージンが切ないですね。



莉子が今度は一人の少年を救うべくオークションハウスに転職。
いつの間にか添乗員の朝倉絢奈とはお友だち状態に。うん、α読んでいくことにしますよ。まんまと作者の思うツボ。
古書の話はちょうど『ビブリア…』シリーズを読んでいる最中なので、なんとなくわかりました。
高校時代の淡い恋心の話も出てきますが、もうちょっと小笠原の思いに気付いてあげて~。
少年を助けるためがいつの間にか組織の悪を暴くことに。前シリーズに比べればやはり危険度が上がっている気がします。千里眼シリーズも最後はワールドワイドになっていましたしね。ステップアップという感じなのでしょうか。


万能鑑定士Qの対極、ラテラルシンキングのシリーズ。万能鑑定士シリーズを読み進めるならば、やはり避けては通れない感じです。
思考の仕方が通常とは違ってより正解に近いほうを自然と選ぶように、その思い付きはさすがに莉子では成しえないものだったりします。
そのせいで正攻法の学校の試験や就職試験には向かないので、学生時代は同じく勉強ができなかった莉子と似た感じ。
莉子が正統派なら、絢奈は一見異端な感じ。
でもそこまで思考能力を活用できればいろいろ便利だろうなとも思います。
ちなみに私には無理、結構組み立てて考えてしまう。子どもがどちらかというとラテラルシンキングかも。学校の成績はともかく、時々発想の違いに驚いたり、いきなり正解を違う方向から導き出す思考能力を今さらながらこういうことだったのかもと思いました。

たぶんねこ
畠中恵
読了日:04月16日

若だんな自身の縁談もままならないというのに、縁談について相談されたり縁を取り持ったりする羽目に。
妖にとっては瞬きするような年月を一所懸命に生きる若だんな。
病弱な若だんなは無茶をしないように毎回約束させられるけれど、やっぱり無理をして山ほどの薬を飲まされるんですよね。
でも、幽霊でも妖でも、皆が優しい若だんなを頼りにしたり心配したりするのを読むのは、たとえワンパターンだとしても心地よいのです。


前作から少し間が空いたので、細かい事件は忘れてしまったけれど、今回はなかなかぞっとする話もありました。
タイトルにもなっている泣き童子、自分にも子どもがいるだけにちょっと怖い。その眼に映るのが罪でなければいい。
自業自得、という言葉を思い浮かべました。


添乗員シリーズ第二弾です。
前回思いがけずくっついた絢奈と御曹司ですが、やはり二人の育ちの差というのは大きい。庶民とお金持ちの生活はこうまで違うものなのかと思わされます。もちろんそれを乗り越えるための努力や周りの応援があれば関係ないのかもしれませんが。
事件は絢奈の失敗から始まり、きっちり片を付けるところで終わり、ストレスはないです。
ただ今回は、CAであるお姉さんとの関わりに注目。
でもお姉さんもすごい努力家。ただきれいで頭の良いだけの人ではなかった!
この爽快感は、万能鑑定士シリーズより好きかもしれない。


主人公の黒うさ以外のお嬢様メイドは卒業の時期ですが、卒業試験や坊ちゃまの母のことや次に来るメイドのことでまたひと騒動。
ただの破天荒なお嬢様だと思っていた万乃愛でしたが、本物のお嬢様だったんだねぇと感心しました。

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プロフィール

HN:
ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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