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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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読書話2015年5月

この時期はどうしてもだめなのか、昨日は暑さでダウンしました。
ただの偏頭痛だと思っていましたが、どうやら違ったようで…。
いや、ただの頭痛だったと思いたいところですが、どちらにしても吐くまでいってしまったので、夕方からずっとダウンでした。
夕食は作れなかったので、もう後はお任せで。
お任せといったって、うちの連中何もできない…。
ご飯炊くところからすでに無理…。
学習しろよ。
昨日の残りのカレーがあったので、ご飯だけ何とか指示通り炊いてもらいました。
せっかく昨日は張り切ってもらったイチゴでジャムも作って瓶詰めして満足していたのに。
頭痛がしてからはその甘ったるい匂いで吐くという…。まるでつわり。
皆さんも気を付けてくださいませ。

さて続きからは5月に読んだ本の覚書で。
あ、最近電子書籍で『うそカノ』(LaLa連載で現在1~5巻)買いました。
もう、何この初々しさ。入谷君、ツボだよ、君。ちゃんと「彼女だから」、と牽制するし、「かわいい」と言ってあげるんです。ちなみにすばるちゃんもめちゃかわいいです。
こんな恋愛したかった(笑)。
いつものパターンでツンデレタイプばかり気に入る私…ふふふ。
私的にはお勧めです。



yudukisouの本棚 - 2015年05月 (9作品)
キャロリング
有川浩
読了日:05月03日


クリスマスに倒産が決まった小さな子供服メーカー。そこは副職として学童を兼ねていたが、学童に通う男の子の両親が別居状態で…と、倒産を目の前にした社員の視線と少年の視線からの話でした。
クリスマスまでのカウントダウンが始まる中、家を出ていった父に会いにいく少年、それに協力する羽目になった社員。地上げにあっている父の勤め先。
いろいろな出来事がこの短期間に起こるので、読んでいるほうとしてはそれぞれのキャラに入り込み切れずにゴールといった感じでした。
不幸な子ども時代は、比べっこしても仕方がないという言葉だけが印象に残りますが、良くも悪くも悪人になりきれない悪人やじれったいカップルなど、このベタな感じが多分有川さんなのだろうと思います。
何にしても読み終えて思うのは、無理だとわかっていても、どうか皆が幸せな子ども時代を送ることができますようにと願わずにはいられませんでした。

炎上―吉原裏同心〈8〉 (光文社時代小説文庫)(画像なし)
佐伯泰英
読了日:05月07日


まだ田沼残党暗躍するのか。しつこい、流れを読めない御一行様。
サルを操る三人組はともかく、集団で襲ってきた者どもは次回まで持ち越しか。
しかし、吉原炎上をここで持ってくるとは、やられました。
炎の中に助けに行き、そして薄墨太夫を背負ってもなお闘いに勝つ主人公。これは今までもちょっと心を傾けていた薄墨太夫と言えど、ますます惚れてまうやろー、ですね。さすがの汀女もちょっと複雑な気分というのもわかる気がします。
今回はやはり炎上してからの最後が面白かったです。


挫折して東京から波照間島に帰島した莉子でしたが、まずは小笠原に東京への復帰話。
そしてあのコピアが一人じゃないときた。確かに推理劇の最後はあまりにもあっさり捕まったのが解せなかったので、さもありなん。
それに絡めて詐欺話を解決するために再び小笠原とともに事件解決の旅へ。
莉子自身のトラウマも克服して、再び東京へ。
予告を見ると次巻からまた新たにシリーズ開始といったところでしょうか。
小笠原との仲はあんなものでしょうね。もしかしたらシリーズ最後までつかず離れずで終わったり?


意知の死から少しばかりおとなしい意次。その合間を縫って現れる道場破り。いや、この道場破りもういらないとか思ってしまいました。しかし、この道場破りがいなければ絵師の北尾が渾身の作を書かなかったか。でもその北尾のエピソードも不要かと思ってしまったり。
いっそのことどーんと引き延ばしている奈緒親子のエピソードを早く欲しかったです。
そして、まさかの意次とのご対面。意知の墓前につきそのまま別れる二人。磐音でなければ一気に片をつけろという感じです。
もしかしてあの様子では早苗にも春が来るとか?
ここまで読んでくるほどのこのシリーズファンではあるけれど、作者の焦らし加減に少々悪態ついてみました。
最後を睨んでの盛り込み具合でした。


初っ端、いきなり二年の歳月が…。
意次はいよいよ失脚となってもなお裏で画策。かなりしつこい。
いつの間にか利次郎と霧子も辰平とお京も結婚していなくなっており、奈緒は店を持つ、となっていたの加え、楽しみにしていた二組の結婚は、わずか数行。
しかも回想するなら二年も初っ端で飛ばす必要はないでしょう、殺生な、という思いでした。
武左衛門の娘息子全員奉公に出ることになりましたが、もはやシリーズ長すぎて何人いたのかすら曖昧でした(笑)。
お代の方さまの件も片付き、早苗と門弟との話もそのうち片付きそう。
磐音の周りの不幸は読みたくないし、大団円は好きなので、殺伐とした話で始まった話のこんな終わりも良かろうと私は思います。

家族シアター
辻村深月
読了日:05月21日

タイトル通り家族の話の短編集。
姉妹だったり、姉弟だったり、父子、母子、祖父母とそれぞれ喧嘩したり、ごく普通の家族の風景。
最後の話を読んで今は亡き祖母を思い出し、思わず涙が出てきた。こうして思い出せるというのは、幸せなことだと思う。そして、家族とはあれこれあったけれど、十分に愛されて育ったのだと今は思う。

ペテロの葬列
宮部みゆき
読了日:05月25日

シリーズとしては三作目かな。
またもや事件に巻き込まれる主人公。もちろん事件が起こるから話が動くのですが。
今度はいきなりのバスジャック。これは思ったよりもあっさりと解決しますが、話はここから。
バスジャック犯から持ち掛けられた慰謝料が本当になって、受け取るべきかどうかもめる人質の面々。
それなら金の出所を調べてみようじゃないかと調査が始まるのですが、内容はマルチ商法などの詐欺まがいの話へ。
今でもあれこれ会員騒動はあるのですが、そんなのを思い浮かべながら読んでいくと、ちょっと切ない。
そして、菜穂子さん、そりゃないわ…。正直ドン引きお嬢さんですよ。
幸せだと思っていた家庭もどこかいびつだったということですか。
最後のあれで宮部みゆきにしてやられた感いっぱいでした。


小話形式ですが、それぞれに営繕かるかやが関わって解決するパターンでした。
家にまつわる怪異ですが、ぞっとするものも多く、しばらくお風呂のふた開けるのが嫌になったり、天井裏が気になったりしました(笑)。
古い家屋にはそれだけで陰だとか暗闇だったりがあるのですが、それが小野主上になると、それは陰鬱な澱みとなって生臭い匂いまでしてきそうなものに変わるのです。
そしてどの話も、現れたものが『何か』はわからないが、建物を改装したり元に戻したりすることによって、とりあえず落ち着かせるという方法をとる、というところが目新しかったかなと思います。住んでいる人に害がなければとりあえずよし、といった感じですね。
いずれ忘れた誰かがまた同じように掘り出したり捨てたり暴いたりすることはあるのかもしれないなと思いました。
祀ってあるところは、それなりの理由があるのだからむやみやたらに触るな危険、ということですね。


『ブラックジャック』は全巻持っているので興味深かったです。それに版ごとに微妙に違うのも、友人所蔵のものと比べて違うことに気付いたことが懐かしい思い出です。とはいえ、持っている手塚治虫本はこれだけなのですが。
五浦は栞子の父とは違う。同じように、似たところはあっても栞子と栞子の母とは違う。
もしも栞子が母と同じような道に踏み込もうとしたとき、五浦が止めるか一緒に行くかすることでしょう。
結局あの田中の事件の後ろにも栞子の母あり、のような気がします。

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無題

こんばんは。
お身体の方は大丈夫でしょうか?
頭痛に甘ったるい匂いは最悪ですね。こんな時の為に是非とも男子諸君たちに料理できるよう仕込むこと、オススメします。うちの旦那はカレーと炒飯onlyですが、息子はオレンジページを見て日々研究しているようです(笑)たまに作った料理をlineで送ってくるので、帰省したら作ってよとせがむのですが、家に帰るとぐーたらしてます。

なんとなく、今回の書評が結構追っかけてる作家さん、被ってたので少しテンション高くなってコメントしてしまいました。もっとも、二次の世界を知ってからめっきり読書量が減りましたが。
以前は2週間に一度の図書館通いも、どうせ2週間じゃ、本を読みきれないからと行かなくなって1年半……なんといっても膨大な量の二次作家さんたちのお話を読むのに必死だった上にお話も書くようになってから、もう、読む時間が取れずにいる日々です……(T.T)

宮部さんはほぼ図書館にあった分は制覇しましたが、ここ2年は新刊、手にしてない……べテロはドラマの方を先に見てしまって、なんか後味悪い終わりかたやなーと思ったけど、やはり原作もそうなのですね^-^;時代物も、宮部さんのしか読んだこと、ないんです、実は。昔は戦国、幕末ものばかり読んでましたが……新撰組フェチだったんで(^.^)
有川さんも図書館戦争というタイトルに引かれ嵌まりはじめ、図書館にある分は制覇したものの、中々うちの小さな図書館、全部置いてない(T.T)文庫のシアターくらい買おうかなと思いつつ、結局買ってないのです。新刊も、最近図書館に行ってないからなーあるのかな? 空飛ぶ広報室さえ置いてなかった図書館です(T.T)
ビブリアはずっと買ってます。最近5を読み終わり、6を読み始めたところ。最近の読書時間はトイレで1日10分^-^;だけなので、一冊読むのにほぼ2週間くらい……積ん読が貯まってます^-^;
5を買い忘れたと思って6と一緒に買ったけど、読んだことあるような、ないような……ボケがはじまってます(-.-)
鑑定士Qは1だけ読んで、そのまま2を買わずに止まってます。面白くなかったわけではないけれど、他に読みたいの目白おしで。
小野さん……うわー新刊、出てたんですね……って去年の暮れなのねー知らなかった。小野さんのもほぼ全て押さえてて、ムスメがゴーストハントにはまって、学校の読書の時間には12国記シリーズ持っていってます。鬼談百景は中学の図書館で借りてきてもらった……(^.^)思わずむすめに、学校の図書館に出てないか探してきて!と依頼しました(^.^)小野さんのデビュー作の挿し絵を、同人時代の知り合いが描いたという縁でデビューから追っかけてますが、悪霊シリーズで真剣にはまった口です(^.^)
前回の花冠も、昔かなりはまってたので、ちょっとおーと思いました。花冠も妖精国も何巻まで買ったかわからくなっていつの間にか買わなくなってました……。「はいどうぞ」でどっぷり星香ワールドにはまり、ずっと買っていたのにいまではすっかりファンタジーを受け付けないオバサン脳になってしまいました(^.^)

でも、こんなに沢山読みなからもお話書けるってすごいなーとほんとに感心です。読みたい本はいっぱいあるのに……つい、時間があると素敵サイト様の二次を読み返してしまっている日々……

こんなところで何ですが、お江戸の方も更新ありがとうございます♪ これから物語が動いていくのかな? 楽しみです。
ボーイズトーク……一瞬ボーイズラブと読み違えて二度見しました。え?こっちで?と(笑)
A組男子のボーイズトーク、妄想男子?楽しみにまっております。
では、ながながと失礼しました。お身体ご自愛くださいませね(^.^)
  • from ののの :
  • 2015/06/03 (20:37) :
  • Edit :
  • Res

Re:のののさま

身体の方はおかげさまで体調は戻りました。ありがとうございます。
ジャムでしたので、もう甘ったるい匂いが充満していたのでした…。
以前長男坊には少し仕込んだのですが、今回やる気なしで(笑)。
次男坊もそのうち仕込もうかと思っております。覚える気がないとだめですよね。
オレンジページを見て研究!すごいですね、息子さん。今どき娘さんでもやらない子多いのに!

私も読書量はその時々により増えたり減ったりです。それでも定期的に図書館通いは続けております。
読みだすと止まらないんですけどね
宮部さんのは、ドラマやっていたというのは知っていたのですが、あのシリーズだというのを知らなくて見逃してしまいました。
いやー、後味悪いですよ、あれ(笑)。
宮部さんの時代物は面白いですよね。ほぼ読んでいると思いますが、著作が多いので私も全部は制覇しておりません。
有川さんも図書戦でかなりはまったので、そこからはかなり他のものも読んでいます。
ビブリアも読んでいるんですね!
図書館でかなりの待ちなので遅いのですが、6も気になります。まだ結構待つんだろうな…。
鑑定士シリーズは、面白いですし、豆知識にほ~と感心はするのですが、次の時にはもう忘れてます。
小野さんのはほぼ全部読んでおります。ゴーストハントの新版は買いましたw
十二国記シリーズもネットにはまるきっかけとなった本です。この本から二次はまりなんですよ。
花冠も最近流行りの次世代に入りました。ま、エスターは私の永遠の王子様ですね。

二次の方もありがとうございます。
あちらもこちらも読んでいただきありがとうございました!
  • from ソウ :
  • 2015/06/05 (21:33)

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ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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