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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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読書話2016年1月

前回の日記からの間に、長男坊の私立の受験と発表も終わりまして、無事私立は合格いたしました。これで心置きなく公立に挑戦できます。公立は今のところレベルギリギリなので、万が一落ちても仕方がない、と覚悟してのエントリーです。
愛知県は二つ受けられるのですが、どうやって選ぶのかも結構大変です。
好き勝手に選べるわけではなく、A日程、B日程、更に一群、二群(ちなみにこの群制度は、私が中学生の頃の群制度とは全く違って、ただの組み分け、という感じです。昔は群制度と言えば名古屋の場合一群から十五群くらいまであって、一群が一番成績の良い子が行く学校と非常にわかりやすかったです)と別れていて、尾張と三河は当然別。組み合わせによってはどちらかは選びたくない学校しかない、というパターンもあるわけです。おまけにどちらに進学できるかはわからないので、一校はダメモトでも少しレベルが高いところだったりすると、それぞれの人気とレベルが上がってしまって、本来行けるレベル位の子たちも落ちてしまったりするのです。内申点も重要ですが、ある程度内申点のレベルは一緒だとすると、当日点はかなり重要。
もちろん先生にはどちらかレベル落とすか?と言われておりますが、がんばるらしいので、親としても腹をくくることにします。
そしてこの二校受験は、今年まで、らしいので、次男坊のときにはまた制度が変わっていることに。
あまりコロコロ変えないでほしいよ。
まあ、今の制度はあまり好ましくないので、また一校選択に戻る方がいいのかもしれないけど。
他のところは普通に一校受験なんでしょうかね。

続きから、1月に読んだ本の記録です。



souの本棚 - 2016年01月 (10作品)
新顔として今回から童顔エリートだけど、とんでもなく使えない同僚、浜田が出てきました。黒井マヤにことごとくデコピンやパンチで前額部裂傷だの前歯損傷だのと満身創痍。そしてとんでもなく不死身。
おまけにマヤの鶴の一声で東京にまで出張させられた代官山。
この三人で今回は悪魔のごとき連続殺人事件に挑みます。
前作同様何人死ぬんだと思いながら読み進めると、確かにタイトル通り。
軽く書いてあるように見える話ですが、クイズにしても精神疾患にしても意外にちゃんと書かれている、と思いました。

今回は師走賄いから始まり、正月過ぎまで。
ちょうど正月に読んだので興味深かったです。
生鮭を料理するのに捕れたてすぐを運ばせて、何とも贅沢な鮭尽くし。やはり生での刺身は危険とされており、冷凍技術のない江戸では燻製にして生の風味を残すというこれまた食べてみたい一品でした。
海苔、雑煮、しるこ、とそれぞれの事件自体は解決しても、少し物悲しい話が続きました。
今回瑠璃は出てきませんでしたが、今後どうなるのか。

足抜け新造とかけっこ浪人の話。
足抜け新造は、在所にいた頃から吉原に売られてもなお足抜けの計画を温め続けていたというある意味あっぱれ。
せっかく三浦屋のような大籬に入れたというのにもったいない気も。
逆に萩野はいい身受け先が見つかって、早々に吉原を出ることに。
薄墨太夫は身受けも断り、幹次郎を思うあまり吉原に骨をうずめる覚悟、らしいのですが、いっそ吉原を出たほうがよかろうに。
かけっこ浪人は、かけっこに勝ったら一両やり、負けたら二分もらうという取り決めで始めた商売。
どうやら何か裏があるようでも、その足の速さに足自慢の男たちが軒並み撃沈。
そこに目を付けた読売と吉原の春の企画でそのかけっこを吉原前の道で五夜にわたって行うことに。
こちらは最後はすっきりとしてよかったです。

とうとう田沼意次の死亡。
往生際の悪い爺さんは、死んでもなお命令を実行させる。当然うらみのある松平定信の暗殺と磐音との対決に尚武館道場乗っ取り。
もちろんそんなにうまくいくはずもなく…。
肝心の松平定信の改革もなかなか上手くいかない。これは史実でもありましたね。
最終的にはこれで終わり?と少々拍子抜けする感もある小物っぷりの遺された刺客でしたが、あとはもう土子順桂吉成しか残っていないよ。
あと一巻で終わるはずだったこのシリーズ、作者よりあと二巻になるというあとがきが。無事に終わってくれさえすればそれでいいです。大団円で頼みます。

異邦の騎士
島田荘司
読了日:01月16日
読み始めは、いったい誰だこいつはと思いつつ、まさかあの人なのかという予感を秘めたまま、ようやく御手洗登場。
話自体は中盤に本当なのかどうかは置いておき、これでもかと憤るような内容になり、徐々にあれ?という様相に。
ようやく種明かしがされても、起きてしまった事件は取り戻せず、今一つすっきりしないまま終了。
こんなふうに出会ったのかとは思うものの、自首も裁かれることも罪の意識もあまりないままだというのが、自分の中で消化しきれていないのかと思う。
鉄の馬に乗って颯爽と現れる御手洗は、やはりかっこよかった。

今回は短編。
ヘディアードだとかたくなに言い張っていたイルギスが、ヘディアード・イルギスと名乗るまでのお話。
どこまでも有能なエスターがいる限り、この話は安泰。
エディは大きくなったら面倒な女になりそうだ…。

別の道を行くはずだったチャグムとバルサ。
チャグムは皇太子として追いやられ、それでもなお追われつつ国のために奔走。
バルサはチャグムが心配で、追いかけずにはいられない。
敵や味方に追われ追いつつ、ようやく再開できた時はほっとしました。
最初のナユグとの話も絡みつつ、どうなるのかワクワクします。
この児童書を子どもの頃に読めていたらよかったのになとつくづく思います。

チャグムと再会したバルサと二人旅。もちろん一筋縄ではいかず、ロタのカシャルもタルシュの追手も引き連れてのぎりぎりの旅路。
なんとかロタでの約束を取り付けると、ロタからカンバルへ。
カンバル王との面会までの流れも今までのバルサの物語を踏まえていて、流れは再び新ヨゴ皇国へと戻っていくことに。
バルサの強靭な精神力は、いくらチャグムが大人に近づいたからといっても簡単に超えられるものではないなと思いました。
そしてタンダはタンダで兵役に連れられていっており、こちらも心配。
最終巻が楽しみです。

意外にもマヤの中学生時代の話が出てきて、現在のグロで猟奇的な趣味がいかにして形成されたのかという話。
こんな事件があったにもかかわらず警察官にさせたマヤのお父上は、相当マヤに甘い。そりゃもう中学生のマヤに歯科ユニットを買い与えるくらい甘い。
そんなお父上が今作登場。
何であの顔のマヤが生まれたの?お母上は相当美人なの?
事件はともかく、代官様がマヤから逃げられるのか、そちらの方が興味津々。父上の攻撃を見事かわすことができるのか、心配になります。

しゃばけシリーズの外伝で、短篇集。
佐助が長い時を経て、ようやく子守として長崎屋に留まることになった話が一話目。妖が人の間に留まるのは難しい。それでも居場所をもらうというのは、きっととてもうれしかったに違いない。
利根川の普請に伴う禰々子の話が二話目。人の力で川の流れを変えるのは、大変な労力を伴うし、そこを住みかとしている生き物(妖も含めて)にも多大なる影響を与えることになる。でも結局は川の主である太郎と禰々子の喧嘩によって何故か上手くいくことに。
広徳寺の寛朝のもとに女妖を退治してもらいたいという奇妙な依頼人が現れたのが三話目。店を切り盛りしている主が一見気弱でも、やるべきことはしっかりと押さえる。人の真価は、ピンチの時こそ発揮される、のかも。
日限の親分のところに赤ん坊が捨てられたのが四話目。
捨て子から押し込み強盗までの流れに長崎屋の面々が出てきてちょっとうれしかった。
表題の『えどさがし』が五話目。時代は江戸から明治へ移り変わり、長崎屋は長崎商会へと変わり、妖たちが守っている。当然若だんなもすでにいなくて、長崎屋に集っていた妖たちは、生まれ変わって現れるだろう若だんなを待っている。そんな中、殺人事件に巻き込まれる仁吉。何よりも妖たちがずっと若だんなを心待ちにしている様子がちょっとだけ切なくてうれしい。

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プロフィール

HN:
ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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