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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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2015年7月の読書話

長男坊が学校見学に行くというので、受験するかも?な高校まで車で送っていきました。
長男坊だけかと思いきや、他にも乗せていいかと言われたため、いいよ~と言ったらば、他に三人乗せていくことに。
いや、いいんだけども、私の車そう広くないんですが、大丈夫でしょうかと思いつつ。
一応五人乗りですが、育ち盛りの若者ぎゅうぎゅう詰めに乗せて、慎重に運転しながら往復しましたよ。片道車で15分くらい。8キロくらいか。つまり、間何もない。見事に何もない。ただひたすらまっすぐ走るだけ。
しかし暑いこの時期、クーラー全開にしてもなお暑い気がして。
そして真剣に運転している私の横(長男坊)と後ろ三人で交わされる会話になんだか笑ってしまいました。かわいいよ、君たち。
全員野球部なので、話題は自然と高校野球の話に。
あとは先日の負けてしまった大会の話とか。
でも真剣に運転しましたよ。大事なお預かりですからね。
しかし、その見学した高校、二学期かなり頑張らないと受験させてもらえませんが?
そして「意外に遠いよ」「うん、遠い」「これ自転車?」「途中…何もない」という不安な声(笑)。
田んぼの中突っ切って山越えて川越えて行くところなので。
まあこの高校は落ちるかも?とか母は思ってるよ。←ひどい
…いや、まあ、がんばれ。

続きから7月の読書話です。




yudukisouの本棚 - 2015年07月 (7作品)


過疎化した集落にやってきた経営コンサルタントの町おこし、といった感じでしょうか。
集落に来た目的はのんびりするはずだったのが、近所の遠慮のないおばあちゃんたちによって生活を侵食されていく感じは田舎を舞台にした小説にはありがち。でもそういうきっかけがないと話は生まれないわけで。
農業を株式会社として立て直し、今流行りと言っては何ですが、通販などの直販で利益追求というのは、実際にやって成功するものなのでしょうか。
でも、そこはフィクションとして成功してめでたしになってくれた方が、読み手としては気分よく読み終えることができてよかったと思います。



台風が接近する中、東京にテロ集団が上陸。
風雨の激しくなる中、あちこちで爆発炎上、最初に出動した警官隊も全滅のうえ、自衛隊出動へのカギを握る首相の決断力と情報本部の情報官の分析力は、そういう人がいてほしいと思わされます。
かの国の思想、上陸のタイミング、自衛隊出動までの流れとマスコミとの軋轢など、全てがありえそうで怖いです。
自衛隊の出動権を握る日本国総理大臣という職は、生半可な覚悟でついてはいけないのだと改めて思わされました。とは言っても、大統領のように国民投票で選べないのですが。
自衛隊にしても、今の状況でここまでの戦闘はきっと想定されていないでしょう。でも本当に有事が起こったら?
平和ボケしている私たちは、進んで自国を守ってくれる存在にもっと感謝すべきなのかもしれません。



タイトル通り鎌倉での話が四編です。
大野さんの身辺に変化があったのか、どれも生と死を感じる話でした。
ただ、話は前と変わらず大野さんらしくしんみりとした中にもあたたかな話でよかったです。

明日の子供たち
有川浩
読了日:07月18日


初っ端から新人職員のかわいそう発言で、ああ、やっちまったなぁと思った私。こういう施設の子に限らず、かわいそうというのは違うという感覚を知っていただけに、こういう世間のイメージをまず持ってくるあたり、うまいなと思いました。
読みながら、実際に有川さんにこんな読者がいたのじゃないだろうかと思いながら読み終え、もしも本当にそんな読者がいたのなら、後味の良い終わり方でよかったと思います。
ただ、奨学金を受け取って大学進学の話は、昨今の不景気で普通の家庭でもありそうな話だと思います。安易に頼って安易に行くのは考え物だと。誰もが進学す る時代ではありますが、きちんと就職して収入を得ないとそれだけで返済が滞ってしまうのだと思いいたっている学生がどれだけいるのか。親を頼れない施設の 子どもたちとは背景に大きな違いがあることは承知のうえですが。
そしてさりげなく自衛隊が出てきたり(もちろん学費がかからない大学の選択肢の一つとして防衛大は候補の一つでしょうが)、ちょっとした淡い恋話とか、有川さんらしさもあって、読みやすさというのは読書のハードルを越えるのに大事なことだと思います。



子守りメイドとの対決終了。なんとそういう関係だったとは!とちょっと意外でした。
そして新たなるメイド対決も?
坊ちゃまが少しずつ大きくなっていく中、外の世界に触れさせるのも大事だけど大変だなと。
でも黒ウサの考え方は結構好きです。
あ、黒ウサの意外な特技にびっくりでした。



導入部を読み切るのに少々苦労しました。
そこを乗り越えてこその話だと思い、じりじりしながらも過ぎると、あとは加速度的に面白くなってきて、後半部分はあっという間に読み終えました。
この昭和の香り漂うトリックは、時代背景をうまく使っていて、今ではとても考えられないようなトリックです。
あの頃の事件のいくつかは、今の現代科学で鑑定したら、実は冤罪も勘違いもたくさんあったのだろうと思います。
四十年前のミステリーを解く、という話の手法は新鮮でよかったです。
謎解きに入る部分で犯人はわかった!となりましたが、すべてのトリックを解明するのはさすがに無理でした。



薄墨の本名まで知らされて、つかの間の道行きを楽しむことにつき合わされたり、なかなか本気モード。汀女も思うところあれど、それでも花魁の境遇に理解を示すところが懐深い。吉原にたどり着くまでの年月があるからでしょうね。
そして今度の敵方は京からの乗っ取り計画。しかも朝鮮通信使まで絡んできて、あの時代にも出島以外でそういう交流はちゃんとあったのかと知りました。
次回は京行きの話になるのでしょうか。

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プロフィール

HN:
ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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