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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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2015年8月の読書話

ようやく新学期が始まりました。
自由研究は、天候に関係したので後半の天候不順に悩まされましたが(実験した私が…)、何とかデータも取れてまとめもできて、間に合いました。もっと前半の天気のいい時にやればよかったんですが、私の腰が重かったとかいう…。
次男坊はにこにこしながら記録はしておりましたが、自分がこの研究発表をせねばならないと自覚しているのかどうか。…あほだ。
しかも今日は登校時にどしゃ降り。どでかい自由研究のまとめ用紙を濡れないようにカバーして持っていくのも大変でした。
まあいいや、終わった終わった!
ちなみに昨日の朝はとんでもない奴によって主要道路の完全封鎖があり、渋滞ひどかったです。警察ももっと早く解決してくれたら…ぶつぶつ。

さて続きからは8月に読んだ本の覚書です。
興味のある方はどうぞ。




yudukisouの本棚 - 2015年08月 (10作品)
珍しく長男坊が購入した本を借りました。学校での朝読書の時に読んでいたらしいです。
一周目の人生は、誰から見ても幸せな人生。友人にも恋人にも恵まれ…ていたにもかかわらず、ニ十歳で突然十歳に逆戻り。二十歳の記憶を保持したまま十歳からやり直し。その意味はわからないまま。
二周目の人生は、何もかもやり損って、友人もいない、恋人もいない、家族はばらばら。一周目の自分のポジションは自分そっくりな男が担っている。
こういう出だしで始まったこの話は、一人称で進んでいきますが、その口調は若干くどい。
二周目の人生を生きていくうちにどんどんストーカーに(笑)。
二周目の人生に出てきた自分そっくりな男は正直ドン引き。ストーカー気味の主人公を見て幸せを確認するとか気持ち悪い。
最終的に結末は読めるものの、同じ人生は二度とないし、自分次第で未来はいくらでも変わる、という感じは嫌いではないです。

今回は思ったよりもラブシーンありで、いつもとは若干違うかと読み進めたら、終わり方で中山さんらしいと思えました。
とある犯罪があり、阪神淡路大震災を機に家族を失い、犯罪は震災のどさくさで有耶無耶になり、成長した後に再開すると、お互いに政治家の私設秘書と特捜の検事という立場。さらに東北の震災まで起こり…。
犯罪と双子の生き残り。これだけでも十分話は進みそうなのですが、そこに検事としての捜査と政治家の献金問題。さらにはテロ事件とてんこ盛り。
政治の問題を語りたいのか、それに伴う仕事を取るのか恋人を取るのかといったところがちょっと中途半端かも。
震災を絡めたところに正直『白夜行』を思い出してしまったのは私だけではないでしょう。

こちらも長男坊からのおすすめ借用本。
前作『スターティング・オーヴァー』より良かったです。
自分の寿命に値段をつけたら、というところから始まるこの話は、長男坊にとっても今の自分を見直すきっかけになったのだと思いたいですね。
自分の価値は自分で決める、という言葉はかっこいいけれど、こういう話のようにすっぱりと客観的に値段をつけられたらいたたまれないだろうなと思います。
作中の主人公もこれからの人生に対する値段に愕然としつつ、余命一年以内の者に付けられるという監視員とともに生活することになります。
三日間でもっと何かあるのかと期待した分、ちょっと残念でしたが、ちゃんと主人公がどんどん変わっていくところは良かったです。
でも私の周りに見えないミヤギに話しかける人がいたら、確実に避けると思います(笑)。

この巻で一応誘拐事件は終結。
エスターのためなら猪突猛進のリズ。こうして見ると、本当におバカ。エスターは苦労させられる反面、飽きないだろうね。
デジー姫が結婚した経緯もひまわり王子が石柱に閉じ込められた経緯もわかりました。でもこの後ひまわり王子はなおも捕らわれたまま活躍するんでしたよね。しつこいけど結構すごい。
一つ文句をつけるとするならば、エディの母リズに対するライバル心はどうかと思うけど。

ドラマを見ていたらしい両親が、この本を見つけてパラ読みしてドラマと同じで面白いと。本を読まない両親にしては非常に珍しく、ドラマを見逃したのがちょっと惜しいと思ってしまいました。
事件自体は最低だけど、解決されるのを読むのは確かに痛快で、勧善懲悪が好きな私としては大変面白かったです。

『ランチのアッコちゃん』が気に入ったので続編も読んでみました。
四作のうち前二作はアッコちゃんが出てきますが、残り二作はアッコちゃんの立ち上げた店の名前だけが出てくる感じです。そして三作目のモチーフが四作目に少し出てきます。
ポトフだけでは夏場は厳しい。それに気づいてあっさりと他の道も探り、すぐに実行するアッコちゃんは素晴らしい。
アッコちゃんに振り回されつつも元気になる女の子たち。出来すぎだけど、それもまた物語としてはいいのかもしれない。

隠れ者が季蔵一人だとはありえないのだろうけれど、今回の展開はちょっと切ない。
冬の話らしく、師走の昼飯から河豚料理、柚子料理まで。
今も河豚を扱う料理人は資格制だけれど、江戸時代においても禁忌であることの方が多かったようです。
柚子料理は、ちょっと参考にしたいです。
おき玖は、これだけあれこれあって全く何も気づいていない?

野球しかやっていなかったため、けがをして野球ができなくなり、その社会人野球部もつぶれ、行くところもなく会社を辞めてフリーターになった主人公。神様たちの協議により、神様のご要望を聞き届ける御用人に。実は亡くなった祖父も御用人だったという。
そんな物語で始まりますが、最初の御用聞きで出てきたのがお狐様姿の方位神、黄金。ちょっとお偉い神様であるにもかかわらず、あまり知名度はなく、お姿がモフモフのため、やや主人公にもうまい具合に扱われるというところが、なんとも好きです。
現代では神様にお願いするばかりで、神事も結構廃れているためか、神様の力も年々弱くなっている様子。
都路里のパフェに舌鼓をうったり、引きこもりでパソコンに詳しいゲームオタクだったりと神様もいろいろ。
でも神職の友人を通して神事の何たるかや、きちんと新年をお迎えするための行事の大切さや、普段何気ない神様への願いや思いなんかを思い返すと、私はこういう細やかな万物に神を見出して、時には祭りを行い伝えていく日本という国や日本人でよかったなと思いました。

この作者の初読は『獣の奏者』でしたが、こちらもファンタジーとして劣らず面白かったです。
どこか異国のようでいて、ところどころ日本的な要素も感じます。
百年に一度生まれる精霊のたまごを守ることになった少年(たまたま今回は皇子だったよう)とその少年を助け守った用心棒の女。星を読む者や呪術師など、ファンタジー要素満載でワクワクしました。
もっと小さいときに読んでみたかったです。

炎上した吉原も再建され、いよいよ戻ることに。
引っ越しを前にして、未だ炎上した際に死んだとされていた遊女が生きて足抜けしている疑いや、数人に落籍話を持ち掛けているにもかかわらず実は他に間夫がいるちゃっかりした遊女がいたり。
抜ける遊女もいれば新たにやってくる者も。
バッサリ切りまくっていると幹次郎のことを悪く言う者も出てきますが、その悪口の元は誰だったのか。でも確かに切りまくっていると思うけどね(笑)。
薄墨太夫の行動がちょっと切ない。それでも弁えている辺りがトップに立つ者の気概とか矜持とかかな。

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プロフィール

HN:
ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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