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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

2016年10月の読書話

結局10月はほとんどブログも書かずに終わってしまいましたが、何をやっていたかというと、

犬を買ったんです。


犬です。ワンコです。
子犬を買いました。
犬種は黒柴のオスです。
でもって、早々に体調崩しておりまして、ただいま家にいないという…。
思ったよりも繊細な子犬でありました。
以前からずっと飼いたいと思っていたのですが、あまりにも息子たちが動物並みだったので我慢していたのです。いや、今でも動物並みですが。サルです、サル。あ、サルに失礼か。
何よりも世話はどうせ私の係になりますし。
でもって全員アレルギーもち。
家の中での飼育はやはり無理だと思いまして、黒柴君にしたのです。
今はまだ子犬なので、しばらくは家の中のケージ飼いです。
まだ慣らしの段階で体調崩してしまったので(まあ、よくあることなんですが)、現在は動物病院に出戻り中。
以前実家で子犬もらった時はこんなに繊細ではなかったんですが。看護学生の夏休みの一ヶ月半をかけて世話したのは私。おかげでワンコの中での家族順位では、家にいないのに常に一位の座をキープでした。
というわけで、ワンコに振り回されておりました。

続きから、10月の読書の記録です。興味のある方はどうぞ。





souの本棚 - 2016年10月 (10作品)
ゼロの激震 (『このミス』大賞シリーズ)


今回はかなり想像を絶する結末でした。
事の起こりは浦安沖にマントル層まで貫く立坑を掘りあげ、マグマ地熱を利用して地熱発電を成し遂げたところから。もちろん一筋縄ではいかずにその中途では死亡事故も起こります。その責任を負い、トラウマになりながら現場を離れた技術者が一人。
完成から時が経ち、突然足尾でガスの噴出による三千人余りの住民の死亡から始まり、富岡での火災、秩父でマグマの噴出と北関東からじわりとマグマの活発化が確認され、いずれは東京でのマグマ噴出を予期される事態に。
その減少を食い止められるのはかつての技術者しかいないと政府からの依頼がくるのですが、トラウマに悩まされながら対策を練るものの、あまりにも活発化したマグマを止めることができず、とうとう東京でも大惨事が起こっていくのです。
その原因はともかく、大惨事が起こる過程もさることながら、最終的な結末も実際にこんなこと起こるだろうかという感じはある。行間では次々と惨事に巻き込まれて人が死んでいき、十万以上の人が死んだ計算に。
なんと言っても日本壊滅どころか地球壊滅、果ては人類滅亡の危機という予想から火山噴火も侮れず。政府の危機管理が後手に回り、憤るデモ隊に被災する住民と避難する人々とややその辺はもっとじっくりと書いてくれた方が面白いのかもしれない。しかし、最初からかなり専門用語が並んで、作者の経歴からすれば納得の内容。焦点は逃げ惑う人々ではないんだなと。専門外の私は専門的な部分は読み流しましたが、そこさえクリアすればおっさんたちの奮闘に熱くなれることでしょう。

西の善き魔女〈8〉真昼の星迷走 (中公文庫)


ルーンが天文塔に引き取られた頃の話の前巻より先に、続きとも言えるこちらを先に読了。
三人の女王候補を良しとしない世界の果てにあると言うフィーリ。これはどうやら人工知能とも言うべき存在。バードが再生する過程は、フィリエルが育てることになりましたが、バード自体が初代の審判者のクローンであると。空からの攻撃は、人工衛星と考えれば、十分科学で説明可能。
フィリエルたちの世界は、わざと文明を遅らせた発展させない世界であり、母船が遭難した星に居着いた中で、リーダーとなった女性の子孫だけがその秘密を握っていたのだという話は、思ったよりも壮大でした。
でも、女が支配すれば、侵略だの略奪だのと力任せに奪い合うことなどない、という発想は、私も少し考えたことがあるので、ちょっと興味深かったです。どこかでこの発想見た気がする…。(あ、思い出した。川原泉だ)でも実際は、女の方がよほど陰湿な気もしますが、戦争は回避されるかも。
全てが種明かしされたこの巻が一番安心して読めたような気がします。

西の善き魔女VI- 闇の左手 (中公文庫)


これで本編は終了。
壁が出てきた辺りで薄々そうではないかと思っていたけれど、ファンタジーというよりはSF。それも最新の技術を駆使している世界。
女王候補争いはフィリエルを含めて三人の擁立の方向へ。
アデイルとユーシスは、いつかお互いの気持ちを確かめ合う日が来るのかどうか。
いつまでたっても二人になれないフィリエルとルーンは、先へ進むのも時間がかかりそう。
ところでユニコーンはそんなに頭数いたのかと。このユニコーンの存在が、ただのSFとひとくくりにできないファンタジー要素を含んでいて、最後まで読者の目をそらせ続ける要素となったのかもしれない。

西の善き魔女〈7〉金の糸紡げば (中公文庫)


フィリエルとルーンの子ども時代の話。
ルーンがセラフィールドにやってきたところから始まります。
数学的頭脳、記憶力は天才といってもいいくらいのルーンですが、育った環境のせいで最初は全くしゃべらない従順な子どもであったと。
自由奔放なフィリエルの子どもらしさに感化され、徐々に本来の性格を表してくるようになるのです。色のない世界から、満ち溢れたフィリエルのいる世界に放り込まれたルーンは、そりゃひな鳥が慕うようにフィリエル一筋になってもおかしくはないのでしょう。
フィリエル自身も、父である博士に認めてもらいたいばかりにあれこれとやった挙句、ルーンを殺すことにしたというくだりがそりゃもうルーンにとっては斜め上の発想で危なっかしいことこの上ないと思われても仕方がない。八歳の子どもが肉切り包丁抱えて決心するんですからね。将来のロウランド家の苦労なぞ何のそのという感じですね。

悪夢の棲む家 ゴーストハント(3)<完> (KCx)


うわあ、このシリーズこれで終わりかと思うと寂しいですね。
いなださんの絵で最後までコミカライズしてくれたことだけが幸いです。
不思議な現象は、科学的にはまだまだ解明できないこともあるでしょうし、信じきれないことも信じきれない人もあるでしょう。広田が最後に言った部分もよくわかる。
そして、麻衣はいい子だと言ったその言葉が最後の締めでよかったです。

すべてがFになる (講談社文庫)


ドラマで一話だけ見た覚えがあります。
ちょうど死体が出てくる場面で、そこだけ見たら何だ、この話はという感じでしたが、文章にして読んでも確かに最初の謎は意味不明。
ただ、読み進めるうちにそのタイトルの意味もそのトリックもわかってくると、逆にそれを成し遂げた人物が空恐ろしくなるという。
二十年前だと携帯はまだ普及していなかったっけ?
知っている土地が出てくると妙にうれしい。

神様の御用人 (6) (メディアワークス文庫)


まさかの将門。それ出しちゃう?!という感じでしたが、その衝撃の後、穂乃香ちゃんの兄登場でびっくりです。その無駄に鈍感な振りなのか天然なのかと疑われるほどの幽霊そのほかの信じないっぷりがすごくて他全部吹き飛んだ感じです。様々な不可解な現象にそんなわけあるかい!というツッコミを入れつつ、将門の呪いすらも届かない大物っぷり。そしてそのシスコンも。
その後の天武天皇の時代の三姉妹女神の話は、あの正体不明の手紙がいつか三姉妹女神に読むことができたならいいのになと思いました。
最後の最後で何やら次回に繋がる不穏な動きが気になります。

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)


大学研究所での殺人事件の話。
偶然犀川と萌絵がその施設に見学に行ったときに二人の院生が殺害される。しかも密室状態。
警察の捜査時にさらに一体の自殺遺体。
否応なく巻き込まれ、萌絵なんかはノリノリで禁じ手を使ってまで事件のトリックを解こうとします。
挙句萌絵まで狙われたり、更に死体が。
大学で少し離れた研究所とは言え、これだけの殺人と死体が出たらマスコミの餌食間違いなし。
テレビも新聞もラジオも持っていない犀川は知らぬ顔ですが、結局密室の謎を解くのは犀川先生なのです。その思考の進め方が非常に納得いくものでした。
パソコン管理も今では当たり前の世界になりましたが、あの頃はきっと理解できない警察官とかも多くて大変だったことでしょう。今はサイバー犯罪でさらに大変か。

絡新婦の理(3) (講談社コミックス)


榎木津も巻き込まれ、諸々の人間が集まり、とうとう京極堂もクモの巣の上に。
原作で読んでいたイメージそのもので進んでいくので、最終巻まで楽しみで仕方がありません。
美由紀のおじいちゃんは、ごく普通の人で、孫のために駆けつけ、この世には不思議なことなどないと京極堂と同じことを言ってのけるので、思わずジーンとしました。

笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)


最後まで読んで、結局あれは誰なの?!と思いつつ終了してしまうので、ちょっとだけ残念。
今回は三重県まで萌絵と犀川が三ツ星館という館に招かれ、そこで起こるトリックと殺人。
出てきた三人の天王寺家の男たちは、いったい誰が誰で、死んだのか生きてるのか、地下にいたのは誰なのか、公園にいたのは誰なのか、果たして白骨死体になったのは誰なのか、そのトリックがあえて残されたままなのです。
博士から出された問題でわかったのは、せいぜいオリオン像の謎だけで、数学的センスは全くない私でした。

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