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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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映画『海賊とよばれた男』を観てきました

映画自体は長男坊の三者面談の前に観に行ってきました。
こういうときでもないと観に行く機会がなくて。

長男坊の三者面談自体は、可もなく不可もなく。100点満点中という点数表示なのでいまいちわかりにくいですが、ごく普通。普通すぎて、このままでは県内では進学先がない、とまで言われる羽目に。
うん、そうだろうねぇ。
まだまだ本人ものんびりしていて、将来のことはまだ何にもイメージできていない様子。どこにどんな大学があるかさえ多分わかっていないので、とりあえず文系、としか(本当は理系に行きたかった様子ですが、成績足りなかったのですw)。
先生からすれば国公立大進学を希望するのは当たり前な世界。就職なんて学年にニ、三人とか。
受験時にはまた頭が痛くなりそうです。
あ、そう言えば今回は校内に案内が貼ってあり、校内で迷子にならずに済みました!ああ、よかった!もしかしたら前回の私と同じように迷子になった人が大勢いたとか?

次男坊はあれから元気に学校へ通っていました。
昨日は終業式でしたので、今日から冬休み。
通知表は可もなく不可もなく。小学校も五段階評価とかではないのでこちらもわかりにくいです。
こっちも苦労しそうだな(笑)。

ワンコは今日も元気です。
最初にゲリピーだったのが信じられないくらい、モリモリとフード食べて、すくすくと大きくなっています。
その代わり、私の手はひっかき傷でいっぱいです。まだ甘噛みでやられたり、爪でうっかりやられたりと生傷が絶えませんが、しつけに頑張っております。これでも日々進化しているのです。
とりあえずかわいいのは間違いないです。

続きから、映画ネタバレ感想に。
とは言っても原作ありきなので、あまりネタバレではないかも。
一言で言うと、上下巻と長いこの物語を二時間に縮めたダイジェスト版、という感じでした。
そういうわけで、できれば原作読んだ方がいいな、という感じです。





初っ端から主役六十代、みたいな爺モード。思えば、主役の岡田君はこの後もほとんど若い頃の姿がないままさらに爺モードを加速させていくのでありました。
いきなり焼夷弾の雨に胸が痛みます。
(私事ですが、焼夷弾のシーンを映像で見るたびに気持ちが落ち着かないというか、なんとなくそわそわします。夢でも飛行機…多分機銃掃射みたいな…から逃げる場面とか見たりするせいでしょうか。日本の自衛隊飛行機はワクワクするのになぁ。)
それでも店は焼け残り、終戦後は店員を一人も解雇しないという社長の決断に他の社員は難色を示します。いわく、引き上げで戻ってくる者もいるのに、と。
そこから若い頃の回想が徐々に入ります。
九州は門司を舞台に石油を扱う国岡商店を立ち上げた二十代の若き店主(岡田君)は、海に境界線はないからと、他所のシマと言われる海域でもポンポン船相手に平気で燃料を売りつけるので様々な妨害にも遭いますが、ひるむことなく船で漕ぎだして商売を続けるのです。
この商売の方法を人は『海賊』のごときだと噂したのでした。
その商売を見て若き長谷部(染谷将太)や東雲(吉岡秀隆)が国岡商店に入店したり、後の主となる店員はここから始まっていくのです。
私が残念だなと思ったのは、国岡商店を立ち上げるきっかけとなったいわゆるパトロンのような木田(近藤正臣)が自分の財産を惜しみなく国岡に注ぎ込むその辺りが結構さらっと終わってしまったことです。時代は石炭から石油に移行していく時代でしたが、新規の事業である国岡は袖の下を要求されたりと苦境に陥った時もさらなる融資を申し出てくれ、これでダメなら一緒に乞食でもすればいいとまで言ってくれるのです。国岡商店はこの人ありき、なのです。
そのうちユキという奥さんまでもらいますが、ヒロインは綾瀬はるか。
後に跡取りができないことを苦に、黙って身を引いてしまうのですが、生涯にわたって国岡にとって心残りの一つであったらしく、晩年にユキの関係者(姪?)が訪ねて来て思い出に浸ります。
その点、二番目の奥さんの出番はほとんどなし。この扱いの差は、若い頃を支えてくれたという違いなのでしょうかね。二番目の奥さんはいつ結婚したのかすらも映画では不明です。
何せダイジェストなので、次々と出来事は走馬灯のように過ぎ去っていきます。
戦中は極寒の満州で不凍の鉄道油を売りつけようとアタックし、国岡の油の性能を認めてもらうもののメジャーの横やりによりその契約は成立せずとメジャーとの対立は戦中から。
この時に一緒に立ち向かった長谷部はなんと赴任先に向かう途中撃墜されて死亡。これがまた涙を誘います。
地下タンクの底のとんでもない泥にまみれた油をさらえとか、戦後になっても国内からの同業者からの妨害にも遭い、メジャーからの妨害にも遭い、売ってもらえないなら、直接油田まで買い付けに行こうと、その時代では珍しいタンカーを製造して所有していた国岡商店は、イギリスが交渉を一手に握っていて海軍が海域を見張っているイランにまで行くのです。
この試みは成功し、日本中から歓迎を受けるのでした。
途中で戦後で仕事のない時代にラジオの修理を依頼する藤本(ピエール瀧)やGHQの通訳だった武知(鈴木亮平)が入店したりと、店主のその気性に惹かれる人がたくさん。男気溢れるタンカーの船長に堤真一とこれまた豪華メンバーです。
この仕事に対する情熱は、今の時代では顔をしかめる人もいるでしょうが、ぜひ男の方に観てもらいたいですね。この男の下でなら命を懸けて仕事をしてもいいという気持ちが持てたら、幸せだろうなと思います。むしろそんな上司がいないか。
そして、これを観るとなんとなく出光でガソリン入れたくなるという。いや、出光の回し者ではありませんが。
ちなみに晩年はなんと90代の岡田君。
特殊メイクばかりで大変な撮影だったことでしょう。

とまあ、詳細は省きましたが、私の偏見に満ちた感想でありました。

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たまちさま

たまちさまも見たんですね!
そうなんです。原作が長くて、国岡の一生をずっと追っているのですが、さすがにああれ全部入らないだろうなと思っていたものですから、それを思うとよく縮めたなと思います。
木田さんのようなパトロンは、今ではきっと珍しいのでしょうが、そこまで賭けられる男もいない、というのが本当でしょうか。今は切り替えも早く、損得勘定がパトロンにも前面に出てきてしまいますから。
二番目の奥さん、確かに原作でもあまり出番なかったですが、映画になると本当にちょっとでしたね。でも綾瀬はるかのあの使い方はもったいなかったかな。
90歳の岡田君、ここまで老け役やったの見たの初めてですね。私はむしろ60代の頑固者風情がよかったです。実際にあんなふうに老けるんでしょうか。気になるところです。
あそこまで社歌をそらで歌える社員というのもすごいですよね(笑)。なかなかいいところで歌っていたので感動どころでした。
コメントありがとうございました。
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  • 2016/12/28 (12:47) :
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ソウ
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女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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