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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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映画『64ーロクヨンー後編』観てきました

梅雨に入り、激しい雨が降ったり、蒸し暑くなったりしてきましたね。
夏は苦手なので私にとっては辛い季節です。
何せ仕事場は快適すぎて、暑さの鍛錬が圧倒的に足りないわけで。
正直あまり汗をかかないので、たまに汗をかくとじっとりした嫌な汗をかく羽目になります。
気をつけなければいけませんね。

朝はどしゃ降りでしたが、皆が登校し終わった頃に雨もやみ、歩いて次男坊の授業参観に行った後、時間があったので早速ロクヨンの後編を観てきました。
続きから、ネタバレありで感想を。
まだ公開直後なので、原作も読まず、ネタバレダメな人は注意。
長いから時間のある時にどうぞ。





後編の始まりは、前編のダイジェストをざっと流し、その間に誘拐事件で子どもを殺された父親雨宮(永瀬正敏)の行動も挟まれています。
来る日も来る日もあの電話ボックスの中で、分厚い電話帳を片手に電話をする雨宮。
公衆電話の数字はすでに擦り切れて読めず、古くなって色あせた電話帳も一つ一つ電話しては、電話に出た人物の声を聞いて切る。
犯人を捜しているのですが、女の人であれば無言で切り、男の人が出るまで何度でも繰り返しかけるのです。
それが延々と十四年。
その執念たるや、子どもを持つ親としては気持ちはわかる気がします。

さて、警察組織は相変わらずで、新たなる誘拐事件発生となっても、警察内でグダグダ。
あれほど広報官三上が記者クラブに実名を公表するといったにもかかわらず、刑事部は一切の情報を出しません。誘拐事件だというので報道協定がなされますが、それすらも破棄されようとするくらい記者クラブの反発が強い。
おまけに在京のマスコミもこぞって押しかけ、情報を出せと記者発表を行おうとするのですが、情報を全く知らない捜査二課の課長が記者会見に出てくる始末(普通は大事件なので捜査一課長〈三浦友和〉とか刑事部長〈奥田瑛二〉とかが出てきます)。案の定記者たちにあれこれ質問されても何一つ答えられない。
三上ですら誘拐された娘の名前を知っているというのに、それすらも知らなかったり、二課長本人も半泣き状態です。
三上はあれこれと情報を得るためにトイレに何時間もこもったり(名前だけでも!と捜査一課長を待ち受ける)、追いかけて待ち伏せて何とか捜査車両に乗ったりします。
ちなみに警察庁長官の視察はなくなりました。
それに関して言えば三上の同僚二渡(仲村トオル)が動いた様子。
そのせいで警務部長はがっかりのようです。正直、ざまあという感情が沸きます。

新たなる誘拐事件はロクヨン事件をなぞり、サトウと名乗った犯人がデパートにある一番大きなスーツケースに二千万を入れて指定された喫茶店へ、と電話があり、携帯電話を持ったまま車で父親目崎が指定の場所に出かけます。いや、まあ、道交法違反ですが。
ここまで来ると、この父親がどうやらロクヨン事件の犯人だとわかりますね。
ものすごく焦って90キロに達するくらいにアクセルを踏み続ける目崎。
事故にならないように全部青信号にしたり、覆面パトでブロックしてみたりするのですが、上手くいかない。いや、思いっきり道交法……。
そもそもロクヨンの時の喫茶店が残っていることだけでも驚きですが、舞台が何県だったのか忘れていた私は、長野じゃなくて群馬だった!とひとり衝撃を受けておりました。
目崎があたふたしているうちに、二人いるうちの十七歳の上の娘が誘拐されたのですが、下の小学生の娘はとある出来事を思い出しておりました。
妙なおじさんが泣きながら下の娘を車で家まで送ってくれた上、枝に餅を刺した繭玉?(うちの地方で花餅と言っていた気がする。そもそも別のものかな)をお父さんに渡してと渡されます。
今それを思いだして引っ張り出してみると、枝と一緒に女の子の写真が。
父はいったい何をやったのだろう、と下の子は疑問に思うのでした。
目崎があちこち振り回されているうちに、犯人からの電話は致命的なミスを犯します。ヘリウムガスで声を変えていたのですが、ヘリウムガスが切れちまった!
当然声まるだしで、その声を聞いたことのある三上と捜査一課長は気づきます。
そう、お察しの通り前編で姿を消した幸田だったのです。
それでも無理に声をつぶして電話を続けますが、なんと誘拐されているはずの娘が万引きで警察に補導されるというダブルで失敗。
最初から誘拐はしておらず、やや不良化したふらふら遊びまわってる娘が家出をしたのを利用して、目崎を脅していたのでした。
そこで警察も捜査終了するかと思いきや、目崎がなぜ幸田に狙われたのか、ロクヨンをなぞった誘拐事件を装ったのか察した捜査車両は、そのまま目崎を走らせます。
三上はたとえロクヨンの犯人だとしても、娘を失った父親の気持ちをわからないのかと捜査陣を責めるのですが、いよいよ身代金をとある場所に置けという指示が出たのでそのまま犯人の思う通りにさせるのです。
そこには、ロクヨンの「事件は14年前のままだ」と「娘は小さな棺に入っている」いうメッセージ
も残されていました。(うろ覚えなので合ってるかどうか微妙だ)
とっさに見られてはまずい「事件は」の上半分を食べちゃう目崎。必死です。あ、まだ反省してないな、こいつ、という感じです。
捜査本部も解散しつつ、目崎を追求しますが、メモ一つと雨宮が声で探し当てた、というだけでは逮捕状が取れません。あっさり釈放されます。
当然それに納得がいかない捜査一課長と三上。

場面変わって、三上が雨宮の家に行くとなぜかいる目崎の下の娘。娘を捕まえて目崎家に電話をすると、泡食った目崎が「娘を返してくれ」と必死です。
どうやら誘拐されたと思っているらしい。捜しに行きたくても家の周りはマスコミでいっぱい。再度誘拐されたなんてさすがに言いにくいらしく、まだ警察にも連絡していません。
娘は雨宮にあの繭玉と写真を返したくて親に黙って出かけたせいで、親はまだ知りません。ちなみに繭玉と写真は三上が預かります。
三上はつい「小さな棺まで来い」と誘導するのです。
目崎はまんまとマスコミの目をかいくぐって、あの少女が殺されて発見された場所に自ら訪れます。壊れた車のトランクに入れられて発見された少女と同じく、入れられていると思い、置かれた車のトランクを必死で壊して開けようとしているところに三上が。
当然娘は三上の車にいるので、まんまと目崎は罠にはまったわけですが、まだ認めない。
追いかけてもみ合ってとうとう自白に近い言葉を引き出しますが、三上の腹はおさまらない。

その頃、目崎が消えたと知った捜査一課長、ロクヨン事件の橋の所か死体遺棄現場だと急行します。それに目を付けたのは記者クラブでずっとブイブイ言わせてた一人の記者東洋新聞の秋川(瑛太)。警察車両を追って三上と目崎のもとに。
怒りの納まらない三上が目崎の頭を川に何度も押し付けているところに急行した刑事たちと秋川となんと目崎の娘が。
目崎は警察に。なんとなく不安を感じていた目崎の娘は号泣。記者である秋川は三上の暴行事件として記事に。
ロクヨン事件の顛末が記事にされたことにより、幸田は自首。
松飾や繭玉を焼く小正月の日、どんど焼きかな?その場に繭玉を持って訪れた三上夫婦と雨宮。
事件が終わったことで少女が作った松飾を焼く決心ができた雨宮。三上も繭玉を返すと、雨宮は明日自首しますとのこと。
これで全部事件は終わったことなりますが、三上は暴行事件により今までと同じポジションにはいられない様子。
そう言えば一つだけすっきりしないことが。
そう、三上の娘は原作と同じく何をしているか、今どうなっているのか、全くわからないまま終わります。
ただ、三上夫婦がどんど焼きに出かけている間に自宅に公衆電話からの着信が。
それが娘なのかどうなのか、謎のままちょっとした希望を持たせつつend。
まあ今後は人に頼まず自分の足で娘を捜しに出かけるらしいから、いつか見つかるといいねということで。

憶えてる限りざっと書きましたが、抜けていることも書かなかったことも多々あります。
特に記者クラブとの因縁とか。
在京の記者たちはかなり横柄。地方記者を無能扱いします。
いくら県警の広報からの情報が来なくても、地方記者までバカにされるいわれはない!とばかりになぜか広報官よりに。
最終的には三上抜きでもいい関係を築けそうな終わり方だったのでこれも良しということで。
何にも知らされていなかった捜査二課長君は、あの後何度も記者にバカにされつつ疲労の余り一度倒れてから、三上たちの頑張りに応えるべく根性を出して食らいつきます。キャリアなのでそんな過酷な立場に立たされたことがなかったのですが、これでちょっとましになるかもしれません。
あんなのを見てしまうと、フィクションと言いつつ、警察組織がこんなのだったら嫌だなーと思います。
どこにでも陰はある。その陰で頑張る人も、陰に隠れてこそこそやる人もいろいろ。
でもせめて警察には、甘いかもしれないけれど正義の味方でいてほしいなと思わずにはいられません。
非常にも見ごたえのある映画だったと思います。
ただ、キャストが結構アンフェアとかぶるなぁと思ったりしました。

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プロフィール

HN:
ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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