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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

読書話

市の図書館が新施設に移動で、なんと6月から10月まで使えないという。
おまけにネット予約も中止で、借りたいものもじっと我慢のこの頃です。
唯一市の各地域センターの図書室は利用できるので、そこで本を借りています。
でも蔵書が少ないんだよね。
来月は予定通りならハリーポッター最終巻が発売されるので、とりあえずそれを楽しみにしておきます。
って、結末少し読んじゃったんだけど。

では、今月の読書話です。
興味のある方は続きをどうぞ。

「晩夏のプレイボール」あさのあつこ
現在(2008年5月)テレビでは、同じあさのあつこさんの「バッテリー」をドラマとして放映中です。
この方は野球話多いんですね。
この本は甲子園出場に絡んだいくつかのオムニバスです。
それぞれ主人公は違うものの(作中『練習球』『練習球Ⅱ』だけ例外)、初出場に沸く町の様子やそこにかけた球児の様子が出てきます。
初出場だったり、久々の出場だったり、球児を亡くした親だったり、女の子だったりと、それだけドラマがあります。
もちろんそれは野球部だけではないのでしょうが、投げているときの投手の孤独感というか、バッターボックスに立っているときの孤独感というのは、チーム競技なのに独特の緊張感があります。
「バッテリー」も原作読んでみようかなと思いました。

「クローズド・ノート」雫井脩介
クローゼットに残された前の住人の忘れ物。それは小学校教師だったらしい前住人の日々の記録をつづったノートでした。
本編の主人公はまだ大学生の女の子ですが、まだ将来を決めかねている状態。
大学のクラブやバイト、恋の話などが展開していきます。
ある日ノートを読み始めたところ、ノートの持ち主である前住人の前向きでひたむきな仕事ぶりと子どもたちの様子に惹かれていきます。
最終的にはそのノートの持ち主に会いに行くのですが…。
映画になっていましたね。あのエリカ様騒動のときのようです。
その前住人を映画では竹内祐子がやっていました。いつの間にかそれをイメージしながら読んでいました。
読んでいくうちに結末はわかっても、それでももう少し読みたいという思いに駆られました。
小学校教師の前住人がとても魅力的に書かれていたのが印象的です。
どうやら作者のお姉さんがモデルのようです。
…と、最後に裏表紙で作者の略歴を見て、おバカなことに初めてそこであの「犯人に告ぐ」を書いた人だと気づきました。
あまりに作風が違うので、名前もうろ覚えだったし気づかなかったんですね。
読み終わってジンとしました。結構お勧めです。

「一瞬の風になれ 1イチニツイテ」佐藤多佳子
陸上部の男の子が主人公。
高校に入って初めて陸上をやる気になり、スプリンターを目指します。
それまではずっとサッカーをやっていて、サッカーの天才の兄を目の前にして、自分に才能がないと思い知らされるその気持ちが切ないです。
同じくスプリンターとしての天性の才を持った幼なじみに触発され、いつかは追いつき追い越したいと願うようになります。
陸上競技ができる人はかっこいい。風のように速く走る姿はあこがれます。
主人公がリレーにデビューしたりというその過程が面白く、続きが読みたくなりました。
続きがなかなか借りれそうにないので本屋へ行ってしまいたい衝動に駆られます。

「魂萌」桐野夏生
結構厚かったので今まで借りようかどうしようか悩んでいましたが、結果的には借りて正解。
主人公が還暦前の女性にもかかわらず、なんとなくその心境がわかってしまう感じです。
夫が急死し、呆然とした主人公の前に現れたのは、8年ぶりに会う息子と初めて会う嫁と孫、それから隠されていた秘密。
夫の死に浸るまもなく、秘密に向き合い、遺産相続に向き合い、自分の新たな恋に向き合うことになります。
きっとこんな話は実際にどこかにありそうですね。
マイダーリンが死んだとき、私はいったいどんな風にその死に向き合うことになるのか考えさせられました。

「チーム・バチスタの栄光」海堂尊
シリーズの中で「ナイチンゲールの沈黙」を先に読んでしまっているのですが、これを読んでようやく人物背景を把握しました。
主人公よりも何よりも例の白鳥のほうが印象強すぎて困ります。
それから、バチスタ手術というのは心臓の手術の技法のひとつですが、テレビドラマ「医龍」で有名にもなりました。
子どもの移植問題も含めたこの話は、海外移植手術支援の記事を見るたびに私は悩みます。
移植希望者の身体に移植されることを考えれば、脳死は無駄じゃないし、別の考え方もできます。医療者としての自分はそう思えますが、親としての自分は、心臓も動いているわが子を移植のためとはいえ自らの決断で止めることができるだろうかということなのです。
逆に移植を必要となったときに日本ではどうして受けられないんだとか、海外で自分の子どもに合うよその子が脳死になるのを待つなんてことをしてもいいのだろうかということ。
せめて自分が死んだときはお役に立てたらいいなと思っています。
さて、私は話の結末は知らなかったので、バチスタ手術における失敗は果たして医療過誤か偶然か犯罪か…の過程はわくわくして読めました。
映画はどんな感じか凄く気になりますが、DVD出たときの楽しみに取っておきます。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」海堂尊
この話はどうやら「ナイチンゲールの沈黙」と同時進行だった模様。
あの事件の裏側でこんな出来事もあったんだよという感じで楽しめます。なので、最初のほうには同じ場面が出てきたりします。
そういえば白鳥が「ナイチンゲール…」のときも怪しい動きをしている場面がありましたが、どうやらこういうことだったらしいです。
救命救急での話が主でありました。
救急の現場は過酷です。救急医が育たないのは、やはり休む暇もない職場にはなかなか就職したくないわけで。
花形な職場でもありますが、人には向き不向きもありますしね、難しいとは思うのですが、このままでは救急医療が絶対に破綻すると私は思います。
すでに産科や小児医療は破綻しかかっています。
24時間働けないけど働かないといけない職場。
当直で働いていても思います。休日や夜間に診療する必要のない患者が減ったならばもう少しだけ余裕ができると思うのです。
本当に治療が必要だと思う患者が、いっぱいだからとあきらめてしまうことのない医療現場になってほしいです。
そして、誰もが救急に対応できるような技術や知識を本当は教育できればいいと思うのです。
学校の保健の教育で心肺蘇生法やAEDの使い方くらい勉強してもいいと思うんですがね。

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