雪月野原日記
2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常
読書話2013年12月
- 2014/01/05 (Sun)
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家に人がいると何もできない~。
朝から晩まで飯飯飯。連休中のお約束です。
宝くじは見事空振り。そううまくはいかないか。
お金は増えず、増えるのは体重のみ。
毎年正月明けだけは3kgくらいは増えます。
ありがたいことに(?)その後の激務ですぐ戻るけれども。
また明日からこつこつ働くか。
続きからは、読書話です。
読みかけの本もまだ手をつけていない本もたくさんあるのだけれど、さすがに読みきれなかった。
2013年は小説本だけで130冊くらい読んだようです。
またたくさん読めるといいなぁ。
今回はは台湾編。
故郷八重山の水不足解消を目指した議員が台湾で詐欺に遭います。その議員の娘と莉子は同級生。
八重山の危機のために台湾まで行って阻止しようとします。
莉子にしては珍しく、台湾での知識が中途半端で、ガイドブックを読みこなすまでは右往左往。
でも一晩でガイドブック数冊の知識を手に入れるのはさすがです。
簡単で稚拙な仕掛け、と言いつつ、私がその仕掛けを見て見破れるかといったら、…なのですが。
最後のアンパンマーンは、大坤のお姉さまってば笑えるくらいひどい(笑)。
今回は本から推理するというより、二人のプライベートに一歩踏み込んだ内容となっていました。
栞子の中学生のときのこと、母のこと、五島の付き合っていた彼女のことなどを本に絡めて話が進んでいきます。
ただ、その本に関わる人の背景がちょっと後味悪い感じ。
盗作に万引きに犯罪すれすれ(いや、犯罪か)。
できればもっと爽やかな話が読みたいなぁ。
作家の奥さんが死ぬ話のAサイドと作家の夫が死ぬかもしれないBサイドの二パターン。
Aサイドは作家になる前の付き合いから、作家になって結婚したパターンで、家族のごたごたからうつ病に、更にある日突然世界で一人かもしれない難病に。
これでもかと不幸を積み重ね、その中の幸福を見せるパターン。
Bサイドは、既に作家になっていた女とその作家のファンである男が結婚し、夫が病気になるパターン。こちらは最後の時点ではまだ亡くなっておらず、フィクションかノンフィクションかと曖昧な終わり。
どちらも少し重苦しくて、切ないのですが、どうせ死ぬならこうありたいと思わせてくれました。
個人的に『空の上』や『海の底』で出てきた登場人物のその後が気になっていたので、このスピンオフ的な作品がおさめられたこの本はツボでした。
私にとっては有川さんのベタ甘最高、どんと来いです。
自衛隊も好きなので、ツボ、なわけです。
ただ、自衛隊のどんぱち好きな人にとっては、微妙、かもしれません。
顔にあざのある主人公の高潔さ、孤独さ、それを乗り越える強さとくじける繊細さなど、さまざまな表現で読ませてくれた気がします。
映画の評論にしても、こういう感想を聞かされたら、映画監督としたら面白くてきっと興味を持つだろうと思うのですが、お互いの生きてきた環境や生き方が違いすぎて、その先をずっと一緒に見られるかというと、やはり難しい。
お互いを想っているのに一緒には生きていけない切なさを読ませるのはうまいなと思います。
底に流れる透明な感じをいつもこの作者の作品から感じます。
本編世代だったので今時流行りの次世代だし、ベタ過ぎるから手を出すまいと思っていたのに、つい読んでみたらかなり面白かったです。
子ども世代というよりは、光希たちの弟妹の話でした。もちろん歳は離れすぎなので、子ども世代といってもおかしくはないのですが。でも周囲は成長したあの頃の人物たち。
劣化せずにこれだけ書いてくれるのは、さすが吉住さんかも。
相変わらず絵柄は好きです。
本編好きだった方がうっかり読んでも損はしないと思います。
一人の少年の死と告発状で混乱した中学校。
その生徒たちが夏休みに告発状で少年を死亡させたと噂された生徒を裁判にかけ、それによって真実を明らかにしようとします。
第二部はその準備の模様でしたが、中学生とは思えない行動振りと思いつきに脱帽です。
中学生はもっと子どもだと思っていたし、今でもまだまだ子どもだなと思ってはいるのですが、大人顔負けのその検事と弁護の様子に第三部も楽しみです。
ただ、第二部では伏線としてずっと感じている違和感が解消されるのかなとあえてここでは書かずに続きを読むことにします。
裁判編です。
中学生とはいえ、証人を揃え、尋問を成し遂げるその手腕に驚いていく間にどんどん話は真相に迫ります。
何となくそうじゃないかと思っていたものの、最後までこの裁判がどう進んでいくのかが気になって、たとえ予想通りの結末だったとしても読み応えがありました。
自分だけではどうしようもない事態に遭えば、誰かに救われたいと思うし、面倒だと避ける気持ちもわかる。
それはいじめだったり、どうしようもない悪だったり、自殺願望だったり、復讐心だったり。
生きていればやり直すことができる。
そうであってほしいと思います。
表題のNとは誰なのか。
読み始めたら全員がN。この時点でこの作者の意図がわかるような気がしましたが、とりあえず読み進めていくと、単純な男女関係のもつれによる殺人事件の様相から、証言者や語り手が変わるにつれてどんどん内実が変わっていきます。
登場人物の複雑で悲惨な過去の話から、現在の話へ。
ただ、この作者でありがちないつの間にか語り手が変わったり、過去に戻ったり現在の話になったりがわからないと読みづらいかもしれません。
でも全体的にはDVがテーマなのかなと思いました。
これが映画化するんでしょうか。
フランスルーブル美術館から日本に本物のモナ・リザがやってくる。そのために日本スタッフが必要となり、夏に訪れたときに偽者だと見抜いた莉子が選ばれるですが、事件はモナ・リザすり替えへと発展していくのです。
莉子が裏をかかれ、落ち込んでしまうのを珍しく小笠原が救い、ちょっと恋愛モードが入るか…というところが映画向きなんでしょうか。でも、華蓮をどうするのかなという疑問が残りますが。
本物かどうかを見分ける力は、科学的なものが有効か、直感的なものが強いのか、興味はありますが、私には一生見分ける力はつきそうにありません(笑)。
前の巻から継続していた事件の盗品の行方がわかります。
それでも影にいる誰かはいまだ判明せず。
それにしても身近な人間が次々と亡くなっていくのは辛い。
いつになったら真の悪人は成敗されるのか。
松茸料理が出ていましたが、昔も今もおいそれと口にできる代物ではないんだなと思いました。
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プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。
この記事へのコメント
こんにちは!
ママレードボーイの続編は連載開始の時にyahooでニュースになっていたので気になってました!
当時コミックスを全部集めたことが懐かしいです。
あらすじも少し調べたのですが、あの二人がまだ結婚していないことに驚いたり。しかも独立してあの人と建築事務所経営とか(笑)
ママレードも気になりますけど、ハンサムな彼女もその後が読みたいですね(御存知でしょうか?)。
主人公がどんな女優になったのか、すごく興味があります。
今年も楽しい読書話をお待ちしております♪
Re:水玉さま
ママレードボーイの続編は、思ったより面白かったですよ。
ちなみにそのコミックのあとがきにどうして続編を書く羽目になったのか、何故ママレードだったのかが書いてありました。
編集部のご希望だそうで。
作者本人はハンサムな彼女も考えていたようですが、却下されたようで(笑)。
ちなみに私、ハンサムな彼女も持っておりました。
あの作者のデビュー作で一目ぼれしまして、しばらくずっとコミック買い続けていました。
もう昔からツンデレ気味なヒーロー好きだったんだなと…。
自分の記録としての読書話ですが、興味を持っていただけるのはうれしいです。
いつもありがとうございます。