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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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読書話2013年4月

連休中、人が来るため、一応掃除。
庭も伸び放題だった草を抜いて、前半戦終了。
じじばばが来て、子どもたちも休みで、ごはんに追われる日々。
…もっとのんびりできるはずだったのでは…。
毎年そう思うゴールデンウィーク。


続きからは4月に読んだ本です。
yudukisouの本棚 - 2013年04月 (17作品)



旅うなぎ―料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)
和田はつ子
読了日:04月02日


おきくの幼なじみが出てきますが、ここで突然出てくるということは、既に怪しさ満載。
…と思いながら読んでいくと、些細な事件からやはり繋がりがどんどん出てきて、最終的には季蔵が始末するということに。
真実は闇に葬り、密かに始末を続ける季蔵でありました。
作中に出てくる鰻料理や筍料理は気になりました。





ハンガー・ゲーム3 下 マネシカケスの少女 (文庫ダ・ヴィンチ)
スーザン・コリンズ
読了日:04月04日


取り戻したピータは、なかなか洗脳が解けません。
それでも反乱軍はカットニスもピータも連れてキャピトルに潜行します。大統領を抹殺するために。
いろんな人を犠牲にしながら、ようやくキャピトルを陥落しますが、その結末は…。
本当にかけがえのない人間を選んだカットニスですが、どうにも私的にはもやもや。
新政府がどのような体制をとるのか気になっていましたが、落ち着くべき方向にいったのでその点は安心しました。
映画でどう魅せてくれるのかが気になります。







江戸時代、今で言うレンタル店のような店にいる古道具たち。百年以上経ってつくも神となり、噂話に花を咲かせます。
店の主である男女二人にはお構いなしで、あれこれとしゃべる様子は、とてもコミカルで楽しいです。
ただ、人間とは口を利かないので、お互いさりげなく頼みごとを話の中に紛れさせたり、それとなく意思疎通を行っていたりします。
やがて、つくも神をあちこちに貸すことによって頼まれごとを解決するようになるのですが、話の最後まで蘇芳という人物を引っ張ります。
いったい主とどんな関係にあるのかが少しずつつくも神たちの話からわかっていくのです。
それが気になって、結構一気に読んでしまいました。
後味も悪くなく、どちらかというとほのぼのとしていて、時代物らしからぬ読みやすさでした。



七緒のために
島本理生
読了日:04月07日


女の子同士の一見仲良しで行動を共にする間柄でも、ちょっとしたすれ違いで残酷なまでに変わってしまうことはあると思うのです。
お互いに秘密を全部さらけ出すのがいいとは思わないと大人になれば気づくのだけれど、中高生の頃はそうとは思えなかったりします。
表題の『七緒のために』はそんな中途半端な感じがよく出ているけれども、どちらかというと普通の女の子よりエキセントリックな七緒に振り回される主人公も、気の毒というより多分クラスからは浮いているのだろうなと思います。だからこそ七緒が近づいたのでしょうが。
主人公が引っ越した後、七緒は果たしてどんな生活を送ったのかが気になりました。
他の方の感想と同じく、『水の花火』の主人公と同級生の話のほうが救いがあって好きです。
友人を挟んで新たな関係が始まることを予期させます。これが他の作家だったら、その友人が再び二人の前に現れるんでしょうが。
この作家の作品全般的に感じる透明なイメージは好きです。






結構シリアスな場面もあったのですが、今回はいろいろと思わず爆笑するやり取りが多かったです。
茶家当主も決まり、就任式も何とか終え、ようやく軌道に乗りそうです。






二巻目もドラマでやっていたので、ネタはわかりつつ読了。
毎回誘っては断られる風祭警部。でも、あれでも警部なんだよね。
幸か不幸か偶然麗子の命を救い、知らぬ間に愛車のジャガーでドライブ。本人、気絶してて知らないけど(笑)。
たまにはこういう軽いノリが読みたくなります。






劉輝が後宮に引っ込んでいる時、秀麗が後宮へ行く前、管理になる前の番外編のこの巻は、まだまだ平和で、秀麗の母の思い出とともにほんわかした巻です。
でもツボは、兄の言葉一つで踊らされる黎深です。






茶州から祝賀とある計画のために秀麗がやってきます。
茶州での事件を経て、大人になりつつある秀麗。
だからと言って、酒飲み比べはいいんでしょうか(笑)。
官吏になれば年齢関係なく飲めるんでしょうか。
劉輝の想いはきついですね。ただ、言えば手に入る秀麗をただ待ち、決して自分から無理強いしない。なかなかできることじゃありません。読者としてはその鉄壁な理性に若干もやもやしますが。
そしてこの巻から影月の秘密が徐々に関わってきます。




蓬莱
今野敏
読了日:04月18日


小さなゲーム会社の代表でもある主人公がとあるバーで飲んでいると、突然ヤクザに呼び出されて殴る蹴るの挙句に『蓬莱』を発売するなと忠告されます。
ゲーム会社ですので、『蓬莱』はゲームなのですが、既に一度はパソコン版で発売されていたものをスーパーファミコン版(今となっては古い話なので)にして販売予定だったのです。
その『蓬莱』を開発した社員はその忠告の後、ホームから転落して電車事故に遭って死亡。
そりゃ忠告じゃなくて既に脅しの域ですが、バックにいるのはとてつもない強大な権力者。
そもそもわけがわからないまま『蓬莱』を調べ、真実に近づいていく過程は、ややゲームプログラミングや歴史上の話などでとっつきにくい印象もありますが、私には意外に面白かったです。
古代史、神代の話など、こういうのを読むと少しそちら方面も勉強してみようかという気になります。




輝天炎上
海堂尊
読了日:04月22日


主人公視点が変わります。
『ケルベロス』の裏話とでも言うのでしょうか。
天馬、小百合、すみれと、あのとき田口先生視点ではわからなかった部分が語られます。
小百合は痛いお嬢さんですが、闇を背負うというよりは恨み背負ってそう。そう考えればすみれはひかり、ですね。
作中で驚いたのは、城崎と茉莉亜先生が桜宮一族だったこと。今までの作のどこかに出ていたかな。覚えていません。
正直、あの『ケルベロス』の先を読みたいと思っていた私には、過去の話かとがっくり来ましたが、きっと別の作の中で何らかの形で先の話が出てくることだろうと期待することにします。






津軽編終了です。
いまだ朱雀の使い手は完全に目覚めるには至らず、百虎拳の使い手はちょろちょろするものの、今回は話のメインではないのでとりあえず総本山に帰っていきました。どんだけ強欲なんだ、本山のトップ。
津軽の情緒豊かな話ではありましたが、ところどころ津軽弁が難しすぎて目が滑ってしまうのはどうしようもないです。
そこまでガチな津軽弁じゃないほうが読者にとってはうれしいのかも。




しゃばけ
畠中恵
読了日:04月24日


虚弱な大店の跡取り息子、一太郎と妖怪たちの交流が面白いです。
何ゆえ生まれたときから妖怪がいて、一太郎にだけ見えるのか。
その謎は作中で明かされますが、そんなことが気にならなくなるほど周りの妖怪たちが当たり前のように登場しています。
以前新潮社の文芸雑誌で読んだことがあったのですが、今回続けて読んで事件の概要がわかりました。
最後でまたひと悶着あるのですが、この続きは次巻となるのでしょうか。






影月編ですね。
奇妙な病が茶州で流行し、それが宗教団体とともにじわじわと広がっていきます。
しかもその宗教団体はその病は秀麗のせいだと吹聴。
それでも秀麗は歯を食いしばって茶州のために貴陽で医師や薬を求めて駆けずり回ります。
その駆け引き具合が小気味よいのと裏で刻一刻と迫る茶州での状況がどきどきしました。
影月には何故時間がないのか。
その真実をまだ秀麗は知りません。
唯一知ることになった香鈴。
この二人のシーンも切なかったです。






今回はかなり面白かったです。
本物のメイドになった主人公ですが、試用期間が過ぎるまでは叶夢にも会わずに南場さんに鍛えられることに。
一緒にメイド修行しているのは、良家のお嬢様ばかりで、いろいろ大変そうですが、そんなものをものともしない主人公が結構好きです。
庭師の植松など、脇役がいい味出しています。





影月編、茶州編終了です。
病の裏で縹家の因縁あり、です。
病の治療法を携えて茶州に戻った秀麗に浴びせられる非難と罵倒。
それでも怯まずに最善の策を考えて前を向く秀麗の姿が印象に残りました。
影月も縹家から狙われて捕らわれたり、なかなか解決編として見所満載です。
今後縹家がどういうふうに絡んでくるのか。
そう言えば、虫卵による病は『ブラックジャック』を思い出しました。






本編では、柴凜と悠舜の結婚はいつの間に、という感じだったので、番外編でそのくだりがあって納得しました。
しかし、龍蓮の壊滅的な笛は、何故か横笛のみということを初めて知りました。うーん、そうなのか。それなのにわざわざ横笛を選ぶのか、そこが龍蓮たる不思議。
そして、琥璉でのハイキング騒動も面白かったです。




ぬしさまへ
畠中恵
読了日:04月30日


栄吉の菓子にまつわる老人の話、生き別れていた腹違いの兄の話、仁吉の恋話など、切ない話が多かったです。
いい意味で長崎屋の坊ちゃんは育ちの良いボンボンで、兄もそれを恨むことなく、よくできた人だと思います。普通なら長崎屋をのっとってやろうという考えが出てきてもおかしくはないですしね。
坊ちゃんは、何だかんだと妖たちがいない生活は考えられないんですね。


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プロフィール

HN:
ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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