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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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読書話3月~4月

最近仕事でへこむことが多いです。
良かれと思ったことが裏目に出たり、自分のせいじゃない失敗の後始末で謝る羽目になったり、事務関係でトラブったりと、決して患者さんに迷惑をかけるような失敗じゃないだけマシなんですが、もともと小心者なので、一度失敗するとしばらく内側でへこんでます。見た目はへこんでる場合じゃないので平常作業を続けておりますが、ふとした拍子に思い出して、一人反省会を催しております。←暗い
しかも度重なると、この胸のうちのもやもやをどう解消したらいいのかわからなくなります。
何せ仕事上の失敗というヤツは、後々まで響くうえに二度と繰り返してはいけない類が多いので、すぐに忘れてしまうわけにもいかず、一応自分なりに次は失敗しない策を施さねばなりません。
失敗なんてさ、責めたって何にも解決しないんだよね。
だから人の失敗はなるべく責めずにフォローするほうが大事だとは思ってるんだけど、子どもにはつい怒っちゃう。
まだまだ人間の出来が浅いね。
わかってるからさ、院長、いつまでもいつまでもぐちぐち言わないでくれよ~~~(結局これが言いたい

という一人反省会も終わったところで続きから読書話です。

「天使のナイフ」薬丸岳
またもや江戸川乱歩賞をあさりまして…。
話は、家の中で殺された妻が命がけで守った娘と暮らす父である主人公。妻を殺したのはなんと13歳の少年3人。
少年法に守られ、4年後には既に社会復帰している少年たち。
ところがその少年のうちの一人が殺され、疑いは主人公に。
少年たちがどんな風に社会に戻ってきたのか調べるうちに、意外な事実が出てきます。
妻の過去はどう関わってくるのか。少年たちの罪とは。
少年法は今も厳罰と更生の間を揺れ動いています。
少年法に守られているから死刑にならず何をしてもいいのか。
少年法があるから更生した少年たちが社会生活を営めるのか。
人はやり直すことはできますが、更生したとどうやって判断するのか。
加害者の人権と被害者の人権のバランスの悪さ。
難しい問題を真正面から書いていて、最後まで読ませてくれます。

「夜を守る」石田衣良
幼なじみの3人がふとしたきっかけから、街を守るガーディアンになります。
最初はただ老人の手助けのために始めたことでしたが、夜の街をボランティアで淡々と守ることを続けるうちに、何も希望もなく期待もしていなかった毎日が変わっていきます。
それぞれのメンバーに個性はあって、このキャラの作り方はやはりうまいなぁと思いますが、暴力団が出てきた辺りからちょっとうまくいきすぎ?かな、と。
『池袋ウエストゲートパーク』と比べられるのはある意味仕方がないかな。

「ヒトリシズカ」誉田 哲也
それぞれ事件に関わった刑事が追ったのは別の犯人。でも、殺人事件の陰にいる一人の少女「シズカ」。
それぞれの刑事の一人称で事件が語られていきます。
ただ、印象が似たような感じなので、誰が誰だかわからなくなる感じでした。
最終的に孤独だったシズカの側面も垣間見えますが、結構な悪女ぶりです。しかも最初の事件時は9歳だか10歳だか…!13歳で失踪。最後の登場時は何歳だったかな…?
適当に選んだ本でしたが、結構面白かったです。

「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」脚本:林宏司 ノベライズ:沢村光彦
テレビドラマのノベライズ本です。
ドクターヘリについてもう少し読みたくて、お手軽なこれを借りてみました。ちょうど新春スペシャルドラマもやったところですし。
ドクターヘリというのは、まだまだ未装備な所も多く、かつて勤務していた大学病院は、実はヘリが離着陸する救命に力を入れたところだったのですが、何せフライトドクターとナースが大変。出動の機会は少なかったように思います。
安全な事故現場というのはありえない。何か事故があれば上の責任になる。わかっているけれど、そのジレンマに立ち止まっている暇など、現場にはないのです。
ノベライズの中でも、若きフライトドクター候補生の医師たちが悩んだり迷ったりしながら救命にいそしみます。
迷ったら患者の命に関わるので、その場で助けられるのは自分しかいない状況だったり、今すぐに決断を迫られたりします。
患者の生死に関わるたびに、私はいつも思うのです。
人間の生命というのは、脆くて力強いものだと。
一瞬でなくなってしまう命と、絶望的な状況でも助かる命の尊さを感じる「人」でありたいと。

「ガリレオの苦悩」東野圭吾
ガリレオ先生こと湯川準教授登場です。
ドラマですっかり有名になりましたが、今回の本はそのドラマを意識した話でした。
ドラマでやった話も出てきましたし、あの草薙刑事の後輩も。
詳しく書くと楽しみが減るかもしれないので止めておきます。
読んで損はないです。
図書館でまだ130番くらい待ちのある「聖女の救済」も楽しみです。

「花冠の竜の姫君/2巻」中山星香
エスターの息子:ハリーの王子さまっぷりがよいです。
そんなむやみやたらに他国の姫に~~!と思いましたが、どうやら母であるリズもそう思ったらしい(笑)。
ハリーがなぜ双子である妹と年齢が違っているのか、なぜイギリス育ちなのか、その謎も解明されます。
できれば出産時のエピソードをいつか漫画にして欲しいです。

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この記事へのコメント

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読みましたよ^^

ソウさん、こんにちは。
『ガリレオの苦悩』、『聖女の救済』共に読みました♪
『聖女の救済』も、草薙刑事の後輩ちゃんが活躍してます~^^東野さんからちょっとしたあの人のファンサービスもあって、嬉しかったです♪
ソウさんの読書日記、毎回楽しみにしてます。
今度読んでみようと楽しみが増える感じです。
「天使のナイフ」、図書館で借りてみたいです。

仕事の失敗って結構へこみますよね。
人の命を預かるソウさんのお仕事と、事務の私では比べ物には到底なりませんが、ちょっとお気持ちわかります。
私もへこみますが、そのあと、「失敗を経験すれば、この次は二度とやらないよう、気をつけるから悪いことではない!」と無理矢理言い聞かせてますが、これはソウさんのお仕事では通用しませんね。
変なことをお話ししてごめんなさい。
またお邪魔させていただきます。
  • from 水玉 :
  • 2009/04/24 (15:40) :
  • Edit :
  • Res

読みましたか!

『ガリレオの苦悩』のほうも順番待ちが200以上だったのですが、図書館が購入数を増やしたらしく、思ったより早く借りれたんですよね。『聖女の救済』もお楽しみがあるみたいですね。話の途中でこれはシリーズ中でも今までになかった~と思った箇所がありましたし、イメージは完全に福山ですv
私の下手くそなあらすじと勝手な私見ですが、せっかく本を読んだのだから記録に残しておきたいと思って書いています。こんな文でも誰かがこの本を読んでみようかなと思ってくれたなら、凄くうれしいですね。
何か面白そうな本がありましたら、どうぞ私にも教えてくださいね。

仕事の失敗は、起きてしまうのは仕方がないと思っています。だって、完璧な人間なんていませんしね。まあ、シャレにならないエラーは論外ですが。
失敗を防ぐのって、いろいろ策を考えてもやはりどこか抜けがあったりして難しいものですよねぇ。
へこんだ話に反応していただき、ちょっとうれしかったです。ありがとうございました。
  • from ソウ :
  • 2009/04/25 (00:58)

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HN:
ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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