忍者ブログ

雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

読書話2013年6月

気がついたら6月が終わっていました。
梅雨なんですが、降る時は妙にぐずぐずと。なのに一端晴れだすと暑すぎて辛いですね。
仕事場は病人のいるところなので快適です。だから休憩時に家に帰るのが辛いわ~(笑)。
でも家に帰る暇のあるほうが最近少ないけど。

長男坊の期末テストは…もう言葉もないです。
高校行く気ある?
家庭科一桁とかさ、あれこれ50点満点かよという点数をとってきやがりました。
…いや、もう、どうしていいのか。
腹が立ったので、買う予定だった野球のグローブは自分の貯金で買え!となりました。
野球部ってお金かかるよ。
ユニフォームも万単位、帽子に練習着にスパイクに…。
どれも小学生のときのものじゃ小さくなって着られないから一から買いなおしです。わかってはいるんだけどね。
次男坊は変わらずお調子者のまま、超マイペースで生きています。もう毎日楽しそうでいいね、君は。
来週から小中学とも個人懇談が始まります。
気が重いったらないわ。

なので6月は何もしてませんでした。
続きから、6月に読んだ本の話です。
6月は図書館戦争にはまってました。


yudukisouの本棚 - 2013年06月 (18作品)
うそうそ
畠中恵
読了日:06月03日


病弱な長崎屋の若だんなが箱根へ湯治に行くことになりますが、いつまで経っても湯には入れない。次から次へとトラブル続きで、病弱なのに死にそうな目に合います。妖怪だけでなく、神まで出てきて、大騒動です。あの後、湯に入れたんだろうかと気になりました。



実写映画の後、つい我慢できなくて、図書館でなかなか借りられなかった『戦争』の続きより先に別冊を買って読んでしまいました。これより前のおよそのストーリーはわかっていたものの、別冊での堂上の別人ぶりに身悶えします。
別冊を読んでから、『革命』『危機』と遡る羽目になったので、『危機』を読みながらおかしくて仕方がなかったり。
思わずここまで書くかと思いました。二次創作とかの間違いじゃないかと思うくらい、作者も注意するほどのベタ甘ぶりです。嫌いじゃないけど。いや、むしろ好きなノリですが。



大店が次々につぶれていく過程には、とある黒幕が。
陥れられても、表からは全くわからない。
季蔵が調べてようやく判明するくらいずる賢さ。
いつも誰かの影がちらちらするのに、その正体はつかめないまま。
料理は煎り酒が梅以外に他の種類も増えて料理の幅が広がったようです。
でもタイトルのおとぎ菓子は最後でようやく出てきます。

図書館内乱
有川浩
読了日:06月06日


図書館シリーズ二冊目です。
今回は小牧の監禁に郁の査問となかなか堂上班にとっては辛い出来事が多かったです。
家庭の事情も重なって、郁の母との確執、手塚の兄との確執と、よりメンバーに対してスポットが当たり、物語として楽しめたと思います。
王子様発覚でより次巻が楽しみです。



御史台で働くことになった秀麗は、清雅に弄られつつも負けじとがんばります。
だんだん慣れてきて、どんどん柄が悪くなっていることにはとりあえず目をつぶり、時々突っ込む蘇芳を部下に事件に奔走です。
今回は劉輝の嫁候補として藍家から十三姫が登場。
当然他から狙われまくりなため、秀麗が身代わりになったりしますが、その十三姫もなかなかぶっ飛んだお嬢さん。
楸瑛も惑い、珠翠は何かに目覚め、再び誰かが兇手を組織し、秀麗の体の秘密もそろそろ出てくるでしょうか。



藍州に戻った楸瑛を連れ戻すため、劉輝自ら藍州へ。
お供には十三姫と邵可。
御史台として秀麗も後を追い、当然蘇芳も、更に試験のために訪れた燕青も引っ張って、一堂藍州に集合。
王としてなーんにも考えていなかった劉輝。
同じくなーんにも考えていなかった楸瑛。
この二人はとりあえずこの巻で少し成長しますが、人が成長するのをじっと見守るというのは、とても大変です。その役目をしつつ黙って送り出した悠舜が素晴らしいです。
そして残るはいまだ動けない絳攸。
次巻で査問にかけられるか。



万能贋作者が出てきて、今までにない対決。
小笠原、がんばっているのだけど、やっぱり何となくかわいそう(笑)。ちょっと評価されたのに、最後は二人の対決で忘れ去られたままでした。
毎回知識としていろいろな鑑定方法が出てくるけれど、どれもこれも覚えきれずに忘れ去っている私の頭の馬鹿さ加減は、小笠原といい勝負かもしれない。
それにしても、八木沢の会社はどうやって持ち直したんだろうか。彼女からお金戻ってきた?



既に堂上と郁は結婚した後のこの一冊は、どちらかというと二人以外の面々がメインです。
特殊部隊の中でも異色の経歴の持ち主であった緒方とか、文庫本版おまけの玄田隊長と折口との話。
手塚と柴崎の話は、かなりシビア。
美人なだけにストーカーどころか拉致監禁まで。
ただ、二人がちゃんと幸せになったとことだけが救いです。
図書隊のメンバーは全員幸せであってほしいという思いを持ってしまいます。

ちんぷんかん
畠中恵
読了日:06月16日


冒頭で長崎屋を含む通町で火事があり、一帯は焼け落ちてしまいます。
病弱な若だんなは煙を吸って三途の川へ行く若だんなならではの話から、若だんなの両親の結婚話、兄・松之助の縁談と続きますが、やはり最後の『はるがいくよ』は涙を誘われました。
人の命は短く、妖の命の流れの中のほんの瞬き程度かもしれない。
いずれ若だんなが寿命を全うしたとしても、仁吉や佐助と別れることになるかもしれない。
桜の花びらの寿命の短さになぞらえて、若だんなが口にした一言が切なかったです。

図書館革命
有川浩
読了日:06月16日


作家狩り編のこの巻は、とうとう文章だけではなく、その文章を書いた作家への締め付けが始まります。
表現の自由とは、とても難しい。
文章は人を感動もさせ、傷つけもする。
だからと言って文章そのものを狩るのは何か違う。
その世論に世間が目覚める一歩となる事件でした。
当の作家を亡命させるために特殊部隊が奔走。
中でも堂上と郁が作家とともに一緒に逃げる中、堂上の被弾。
変わりつつあった二人の関係がこれによって大きく変わります。
最後は物足りないと思っていましたが、続く別冊を読めばそれも解消です。

植物図鑑
有川浩
読了日:06月17日


飲み会の帰りに拾ったのは、躾のよい男。
行き倒れになりかかっていた男の手料理に釣られて、同居することに決めた主人公。
なかなか無謀ですが、ここは物語だと思ってとりあえずスルー。
道端や草原、川沿いに生えている何気ない植物を採取し、料理して味わう日々。
いつの間にかお互いにかけがえのない人になっていく過程は、いっそ清々しいくらいです。
ああ、でも、私には、家の庭にすら生えている諸々の植物を自分で料理して食べようなどと思う気概はありません。作ってくれるなら試してもいいかも。



番外編です。
齢80を過ぎてもなおモテモテ櫂州牧による恋愛徹底指南を餌にした武術試合編と邵可の話、黎深とその妻百合との話の三つですが、やはり百合姫との話に若い頃の黄奇人なんかも出てくるのが面白かったです。
黄奇人が仮面をかぶることになったきっかけや何ゆえ女性に振られたか。全て黎深のせいだとは…爆笑でした。

花宴
あさのあつこ
読了日:06月23日


『弥勒の月』シリーズかと思ったら違いました。
とある藩の話ですが、物語の舞台はさほど大きくなく、女だてらに剣を教わった主人公とその父、婚約者だった男と現在の夫くらいしか主要人物は出てきません。
藩を巡る陰謀に巻き込まれ、婚約者とは別れ、その想いをくすぶったまま現在の夫との生活。
父すらも陰謀の犠牲になり、夫はそれを隠しつつ陰謀を暴くことにのめりこみます。
主人公と元婚約者、それから夫との関係に決着がつくとき、さすがに少しじーんとしました。

図書館危機
有川浩
読了日:06月23日


無関心だった一般の人が、検閲に対して少しでもおかしいと感じるきっかけを作ることになる俳優の生い立ち編と美術館での作品展示襲撃編となっていますが、実際に今の世界でも検閲規定はあるのです。
実は祖父母宅が理容店をしていたので、床屋騒動は他人事だとは思えませんでした。そう、いつの間にか床屋と言わなくなったな、と思っていたのですが。
その騒動の合間には、少しずつ堂上と郁の関係も変化中。
でもこの先の巻を先に読んでしまっているので、その変化についてはへらへら笑うだけです。



一気読みしました。
紀伊の山の神社の孫娘というだけの始まりから、実は全ての山伏が待ち続けている存在であったというクライマックスまで、到底自分の身の回りの話とは縁のないところも興味を持って読むことができました。
まだ今回は付き従うべき人物とされた同級生や自分の生い立ちの秘密に関する導入部なので、物語が展開するのはこれからという感じですが、主人公を少しずつ魅力のある人間として書かれていくのがよかったです。
主人公と対照的に一見なんでもできる同級生(下僕?)がいる反面、何もできない、とりえのない人間ではなく、何か必要とされる人間になりたいという思いや、特別でありたいと思う願望をうまく話としてすんなり読ませてくれる気がします。



前作では楸瑛が王の傍につくと決心しましたが、本作は絳攸の番。
絳攸を追い落とすために仕掛けられる罠を秀麗は回避することができるか。
ようやく紅一族についても知ることになった秀麗。
そして本作以降貴族派の動きも明らかになってくるのでしょう。




意外と映画は原作に沿っていて、むしろこの内容をうまく凝縮して映画にしたなと思ったくらいです(もちろん映画向けの変更箇所はありますが)。
殺す価値もないと評されたヤクザの下っ端が殺され、そこから過去の事件まで繋がっていきます。しかし、その過去の事件は触れるのは厳禁。
煮え切らない部下との恋よりも、少し危険な男との恋を選んでしまった姫川。
今回は姫川班としての活躍はほとんどありません。
そのせいなのか、姫川が主役というよりはむしろ相手役が気になります。
映画で結末を知っていただけに切なかったです。



まさかこの『悪夢の棲む家』を漫画化してくれるとは思ってもいませんでした。
若干麻衣の顔が違うので違和感はありましたが、それくらいはたいした問題でもありません。
あのホラーな感じを再びいなださんで見ることができてよかったです。
powered by booklog

拍手[1回]

PR

この記事へのコメント

Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧できます
 

カレンダー

最新コメント

[09/06 管理人]
[10/16 ソウ@管理人]
[10/16 ソウ@管理人]
[08/19 ソウ@管理人]
[08/19 ソウ@管理人]

プロフィール

HN:
ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

バーコード

ブログ内検索

フリーエリア

カウンター

アクセス解析

忍者アナライズ

Copyright ©  -- 雪月野原日記 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Photo by Didi01 / Powered by [PR]

 / 忍者ブログ