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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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2019年9月の読書話

9月…何してたかな。
そうだ、美術館にクリムト展を観に行きました。
ネットの活動でお知り合いになったNさまとお約束して、現地集合。
車で行ったことのない場所だったので、前日からシミレーションして緊張しながら運転。
ナビってさ、近場に来ると急に「某美術館周辺です。案内を終了します」とか言いやがるのよ。
わかってるけどさ、駐車場まで案内しろよ!
だいたい入口と駐車場入口が同じところって少ないんだからさ。
それをやられたせいか、入口付近まで来て迷って戻る。←ただの方向音痴
着いたとき、人気の展示のせいかもう車いっぱいで駐車場に入れるかどうかというところまで人がいました。
朝からバタバタと車に飛び乗ってきたせいか、全く連絡にも応じず、ご心配おかけしましたわ。
券を買うだけで行列。
でも大丈夫、あらかじめ券を購入しておいたのでスムーズに入場できました。…が、入場しても人いっぱい!
しばらくは人であふれる中でのろのろと鑑賞。
かわいらしい絵もある中(いや、むしろかわいらしい絵の方が稀)、ヌードなどのまさに絵画らしい絵画に前衛的な当時としては最先端な絵画を見つつ、これ小学生鑑賞してるけど大丈夫かいなとかいらん心配をしたり。
クリムト展ですからね、観た方も多うございましょう。
私はクリムトバッジガチャを回し、それがどこの部位だか全くわからないまま帰宅し、あれこれ検索してようやく判明するなど、楽しく鑑賞いたしました。
どこかでランチにせねばと言いつつ、不案内な場な故としかも行楽に絶好な日曜日だったため、ふらふらと迷った挙句、手軽にファミレスに入ってNさまとおしゃべりして帰宅しました。
その節は楽しいひと時をありがとうございました。
しかし、そのファミレスでお別れしてから、私など市内に住んでるにもかかわらず、帰宅するまでの道筋が大渋滞になるため、隣の市に住むNさまの方が帰宅が早いってどうなのよ。
そんな思い出。

続きから9月の読書記録を。





沈黙のパレード (日本語) 単行本 – 2018/10/11 東野 圭吾 (著)

ガリレオシリーズ。
前回最後の事件から既に4年くらいたってるらしい。
草薙は警部となり、部下の内海は変わらずに指揮下に。
そんな中、約20年近く前の事件で送検したものの黙秘を続けて証拠不十分で無罪となった容疑者が、放火された生家の焼け跡から行方不明だった女性の遺体が新たに見つかったことから、再び事件の容疑者として浮かび上がります。
以前の事件を担当していた草薙としても、ぜひとも解決したい案件。しかも無罪となったとはいえ、極めて怪しい容疑者をそのままにはしておきたくない。何よりも遺族が納得していない。
そんな中、あの後湯川は海外に研究に行き、いつの間にか帰ってきたらしい。
偶然なのか必然なのか、行方不明だった女性が住んでいた町の研究施設に住み込み、女性の家族が経営する定食屋にも通いだす。
程よく馴染んだところで、今度は容疑者が殺される事件が。
その町の誰もが容疑者に恨みを抱き、そして誰もが協力者に見える。
果たしてその複雑なトリックを解明できるのか。

湯川が以前の事件『容疑者Xの献身』でのことを非常に悔いていることがわかり、それをきっかけに湯川の人に対する関わり方が変わったとしたら、それは良い方向に変わったのだろうと思う。キャラが年月によって変わるのは嫌がられることも多いが、『真夏の方程式』で子どもに対する苦手感を克服したりと、作品ごとに湯川自身も変わっていく。それは自然なことであり、そうなるべくしてなったのだろうと思わせられるところが上手いと思う。
そしてトリックだが、二転三転、更にトリックではなく事件の根幹部分での真相が解明されていく後半部分は、ネタバレなしでは書けないくらい面白かった。


未だ行ならず(下)-空也十番勝負 青春篇 (双葉文庫) (日本語) 文庫 – 2018/12/13

今回はネタバレありでいきます。

下巻は、空也は長崎逗留のまま、今度は江戸へ帰る途中に薩摩から眉月がやってきます。しかも爺様付きで。
薩摩の江戸屋敷にもいろいろ事情がある様子。
当然のことながら薬丸新蔵にも薩摩藩から道場閉鎖しろと突かれつつ、薩摩藩を出た酒匂の次男が仇討にやってくるという。ちなみに空也には酒匂の幻の長男が。今までいたのかいというくらい表には出なかった長男。
眉月と出かけたりもしましたが、名残惜しくも眉月は爺様と一緒に江戸へ。江戸では空也の一家と家族ぐるみのお付き合い。もう将来決まったな。ついでに空也の妹睦月も中川と婚約。
最後は仇討対決。
薬丸は一撃で倒し、空也は長男が強かったこともあり、かなりの傷を負ってかろうじて勝利。…らしいが、状況はかなりやばいまま終了!
そんな中途半端なまま青春篇終了ですよ。
作者がいいお年なのもありますが、空也が成人になったからだという。
十番勝負まで行くんだよね?とか思いつつ、主人公だから死なないだろうという希望的観測のもとに続編を待ちたいと思います。


営繕かるかや怪異譚 その弐 (日本語) 単行本 – 2019/7/31 小野 不由美 (著)

営繕かるかやの第二弾。
一話目、「芙蓉忌」は、実家の自殺した弟の部屋にて起こった怪異。隙間から見える芸妓の様子に徐々に目が離せなくなり…といった始まりに、何とも言えない焦燥感。
二話目、「関守」は、童謡とおりゃんせの歌とともに思いだされる記憶。童謡のほのかな暗い感じと幼い頃の記憶の曖昧さとが相まって、人の世界との境界線みたいなものを感じました。
三話目、「まつとし聞かば」は、空き家から聞こえる猫の声。そして死んでしまった飼い猫のことを伝えられない父親といなくなった猫の存在を感じる息子の話。
そのぞっとするような存在感。
四話目、「魂やどりて」は、自分でDIYと称して古民家を改装する女性。古道具、古家具、古布とどれも本来リフォームしても気にならない存在が、さめざめとかつての姿を思って泣かれると辛い。
五話目、「水の声」は、年々徐々に背後から近づいてくる存在。主人公の感じる水の澱んだ匂いがしてきそうな感じが怖い。これは怖かった。
六話目、「まさくに」は、最終的にはいい話、なんだけど、あんなのいたら怖い。
もう絶対天井裏なんてのぞこうとは思わない、たとえそれが実家だとしても。


ドラゴン、家を買う。 コミック 1-4巻セット コミック (紙) – 2019/4/9

ラスボスにいてもおかしくない赤竜のレティ。
元来の気の弱さで争いにはできるだけ巻き込まれたくない、自分だけの安住の地を求めて不動産屋のエルフで魔王のディアリアとともに行く家探しの旅。
いろんなゲームのネタ満載でRPGの要素を練り込みつつ、話が進んでいきます。
家探しに協力してくれているのが魔王なだけあって、禁断の手も少々使いつつ、竜の家探しは続くのでした。
普段は勇者目線でのゲームですが、この話の中では平和に暮らしている村や魔物を追いかける勇者は圧倒的に迷惑で虫けら同然の扱い。ダンジョンにわざわざ隠れ住んでるのに邪魔しにきたり、逆に魔物アルバイトでダンジョンで働くお仕事募集だったりと逆のパターンで見ると勇者ってなんて傍若無人。やられてもやられてもわいてくる勇者御一行様。まあゲーム同様多大なる苦労をして生き返るの前提なんだけど。


やじきた学園道中記F(7) (プリンセス・コミックス) (日本語) コミック (紙) – 2019/9/13 市東亮子 (著)

アラハバキ編はこの巻で完結。
ざっくりいうと、葵の企みはいろいろあれど中途半端に阻止されたし、迷惑なアラハバキはひとまず落ち着く模様。
それにしても、その場にいたありとあらゆる人間にとりつかせたアラハバキの恐るべき執念。一見落ち着いたように見えますが、いったいどこに落ち着いたのか、この巻では明らかになりませんでした。
それから葵の恐るべき能力がようやくわかってきました。
朱雀、玄武、白虎、青龍と四つの技を習得できてしまうとしたら、これほど強大な力を持つ者にやじきたは対抗できるのか、が今後の展開となるのでしょう。


おちくぼ コミック 全6巻セット コミック (紙) – 2018/11/19 山内直美(著)

おちくぼは小説の方で読んだことがあるので内容は知っていましたが、漫画となると山内さんのテイストが入ってなかなか面白かったです。

通い婚である平安時代、母親実家の権力はかなり強力な後ろ盾なので、身分が低かったり、落ちぶれてしまっていたり、祖父母もいない、もしくは力がないとなると、かなり肩身の狭いことになりかねません。
おちくぼの姫も中納言家の姫でありながら、母親が亡くなり、父親の家でありなさぬ仲の義理の母(北の方)のいる家に引き取られることになります。
ところが意地悪な北の方は、おちくぼ姫をいびりまくります。
きれいで高価な形見の品の調度品は全部奪い取り、ろくな女房(使用人)もつけず、食事も満足に与えず、縫い物が得意な姫に仕事を押し付け、家に置いてやっているというふんぞり返り。
これは父親が不甲斐ないと言えばそれまでですが、何しろ北の方の影響は大きいのです。
そこに現れるのが女には手の早いと言われる少将が姫に目をつけ、超がつくほどのネガティブで初心な姫を時間をかけつつ落としていくのです。この過程でちょっと興味を持っただけの姫にとりこになったのは少将の方で、これも姫の幼馴染で唯一の味方の女房とその恋人の取り持つ縁だったのですが、物語はそこも楽しみつつ、あわや年寄りの典薬助を北の方に押し付けられようとしたところを救い出します。
その後は、北の方にやり返しつつおちくぼの姫は少将とともに幸せになっていくというシンデレラストーリーです。
ただ、周りの怒りが収まらず、おちくぼの姫が諫めてようやくやり返しが終わりになるのです。この時点で北の方一家は家も失い、かなりの痛手。今まで散々北の方にやられていたために、やり返されるのは仕方がないかという感じ。
でも今までの所業を諫めるおちくぼの姫の優しさが、私は好きでした。


紅の喪章―デルフィニア戦記〈14〉 (C・NOVELSファンタジア) (日本語) 新書 – 1997/11/1 茅田 砂胡 (著), 沖 麻実也 (イラスト)

今回はラモナ騎士団長ナシアスのプロポーズ大作戦。
念願かなってのラティーナとの結婚式。
同じ頃、タウはベノアの頭目ジルと年若いロムの女頭目の娘アビーとの結婚式。
一方ドラ将軍の娘シャーミアンとベノアの副頭目のイヴンとの恋路はまだちょっと足踏み状態。伯爵の娘だから躊躇するんだと。まあこちらもそのうちくっつくでしょう。
そんな一時的な平和の合間に、なんとリィが打たれれば即死するという毒矢に当たります。ほんの一瞬の気の緩みを見逃さず矢を放ったレティシアはお見事という他はないのですが、それでもすぐには死なないリィ。話半ばで死んでもらっちゃ困りますが。
散々生死の境をさまよいながらも無事生還。
そんな状態だったので、手負いの獣状態のリィが放った不思議な力も炸裂したり。
その不思議な力については徐々に明らかになるのでしょう。
まさに不死身のリィでございました。


春淡し: 吉原裏同心抄(六) (光文社時代小説文庫) (日本語) 文庫 – 2019/6/12 佐伯 泰英 (著)

図書館での予約の関係でうっかり抄(五)よりも先に読む羽目に。
何となく流れはわかりましたが、幹次郎の八代目就任はまだ決定でないことはわかりました。
そしてその八代目就任が気に入らない勢力はもちろん邪魔して排除するために動き始めますが、そんなので阻止されるくらいなら今までの無双状態は何だったのかと。
そして就任前に京へ行ってみたいと。表向き謹慎処分にして、麻と一緒に京へ行くことに。
ここでドーン、抄終了ときたので、え…となりましたが、感想書くまでの間に続きが出ましたので、案外早かったと胸をなでおろしたのでした。
それにしても、今まで頼りっぱなしだった幹次郎がいなくても汀女さんはじめ会所の面々は大丈夫なんでしょうか。そして麻と一緒に行けというのは、汀女さん何を考えてますか。
妹同然とはいえ好意を寄せる女と一緒に旅をさせる汀女さんは、女からしたら意味不明です。もちろんこれ幸いと麻と新婚旅行気分にならないのが幹次郎だとしても、です。
男の夢…うん、夢ね…。夢で終わらせて。

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プロフィール

HN:
ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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