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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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2016年6月の読書話

先日、初めて市の中央図書館に行きました。
建て替えられて新しくなってから、駐車場の問題もあり、場所の問題もあり、行ったことなかったのです。長男坊なんかは試験前に行ったりするのですが、予約して近くの市のセンターで予約本が受け取れるので行きたいなと思いつつそのままに。
今回どうしても本館でないと受け取れない本があり、行ったのですが、まず駐車場がよくわからず。
中に入ったはいいものの、広すぎてよくわからない。
もちろん総合案内もレファレンス受付も本棚の位置も案内があったり、端末があったりと至れり尽くせりなのですが、ともかく広い。最近の図書館って広いのね…。
市の図書館は立地の関係で駐車場が二時間しかタダにならないので、後ろ髪ひかれつつ本を借り受けて帰りました。
自習場所も多くて、まだ試験期間中だったこともあり、大勢の学生がいました。
コンビニとかカフェとかも一緒になっていて、本好きなら一日いられそうです。
でも二時間じゃなぁ。
今度は返却に行かなければなりませんが、もう少しゆっくりしたいなと思います。

続きから、2016年6月に読んだ本の記録です。




souの本棚 - 2016年06月 (9作品)
インデックス
インデックス
誉田哲也
読了日:06月03日


久々の姫川シリーズ。いくつかの短編集となっています。
この作品集では、姫川は池袋署の強行犯捜査係に赴任中。
「アンダーカヴァー」はドラマで見た気がします。あの竹内結子が関西弁で派手な女仲買人を装って捜査をする話です。
あなたのしたことは殺人です、というその潔さと信念がこのシリーズの好きなところです。
「女の敵」では後に殉職した大塚の話で少しほろり。
「彼女のいたカフェ」は爽やかすぎて逆に珍しい話。
「インデックス」はブルーマーダー事件の後処理の過程での話。こうあるべき、というのは目標でもあり、苦しい枷でもある。
「お裾分け」は地主殺しの捜査。一応井岡の活躍もあり、決着。姫川の部下の小幡が手柄を譲られてもツンツン気味なので、早く姫川班来いと思ってしまうのです。
一応この話の時に捜査一課兼任の話が姫川に。
「落としの玲子」は、取調室での話かと思いきや、食事に行った先で今泉管理官が落した写真から追及する過去の話。ちなみに写真はガンテツこと勝俣が不意に渡したキャバクラ嬢へのセクハラ写真。
被疑者への取り調べの仕方に容赦がない、と言われた姫川。もちろん今泉管理官への追及も容赦がありませんでした。
「夢の中」と「闇の色」はつながった話。
元は通り魔事件かと思われたが、容疑者も自殺を図っていて意識不明で事情がわからない。
調べていくうちに入学していない子どもや押し入れに隠された幼児の死体が出てきて…というとんでもない話に。こんな話実際にあるんだろうと思うと切ない。
この話の最後で姫川班の第一号復帰。意外な人物でした。次回が楽しみ。

探偵の探偵3 (講談社文庫)


とうとうこの巻で玲奈の妹の居場所をストーカーに教えた探偵を突き止めますが、同時に琴葉とも心がすれ違い、玲奈自身もそのまま探偵を続ける気力がなくなってしまう。
ところが玲奈も違法すれすれ、ばれてしまったら犯罪なことをいろいろやらかしていたせいか、そのまま事務所にはいられず、かと言って野放しにもできず、別の探偵事務所に移ることに。
この巻までがドラマの内容でしたが、病みに病んでたあの死神探偵に探偵の仕方を教えた人物がいるとのこと。次巻はそれを追うことになるのでしょうか。
これだけハードな内容を、あの北川景子を主役によくもまあドラマにしたものだと思います。
四巻目はまだ読んでいませんが、いっそスペシャルドラマとかでやらないかな~と思ったりもします。

えんがわ尽くし 料理人季蔵捕物控29


一話目は百合根を商う女の話。百合根があれほどいろいろな料理になるとは。正直、茶碗蒸しに入ったのしか食べたことがありません。
二話目は旅籠の女将の話。食材は平目。平目も寿司と煮たものしか食べたことがないです。
三話目はもう誰が犯人だかさっぱりわからない話に。食材は鶏一羽をさばいて料理。クリスマスに鶏の丸焼き一羽をナイフでさばきましたが、うまく切り分けることはできませんでした。さばいているうちにささみが消えました(笑)。
四話目はいよいよ解決編。解決のため、季蔵は熱海まで出張。途中まで番頭六助が犯人だと思っていた私。そっちかい!と声が出ました。
鮭の北前飯くらいなら真似できそうです。
そして、いつの間にかちゃんと熟柿は出来ていました。

探偵の探偵4 (講談社文庫)


ドラマではなかったその後の話という感じです。
探偵事務所を移った玲奈は、しばらくショックでやる気もなく過ごしますが、やがて死神を生み出した元の探偵、姥妙を捜し始めます。
他の探偵事務所も対探偵課を創設し、玲奈の動きを探るとともに最終的には協力して姥妙の行方を突き止めます。
ところが巧妙に仕掛けられた罠に琴葉がはまり、いよいよ直接対決へ。
最初の三作と比べると、確かに敵がグレードダウン。敵と言えど老いには勝てないのかも。何せ玲奈は若い。
それでもこの一連の事件に終止符が打てたことは、良かったのかもしれません。
これをスペシャルドラマでやったとしたら、最後にがっかりしちゃうのかな。でもドラマ向きではあるかも。

武士道シックスティーン


剣道中学生大会全国二位の磯山が市民大会でいきなり負けた相手が西荻。ただし、その時は顧問の手違いで親離婚前の甲山で出場。のほほんとした中学部活からやり始めたため、勝てばラッキーの楽しくやろうタイプ。日本舞踊で培った独特の足さばきで磯山を翻弄して、まぐれ勝ちに大喜びの西荻に対し、何故自分が負けたのか納得できないまま高校に進学した磯山。同じ学校に進学したはず、と自分が負けた甲山を捜します。
この磯山、あまりにも考え方も所作も武士。ぎりぎりと人を殺せそうなまなざしで兄を倒した男子を睨みつけ、勝つための兵法に勤しみ、ようやく出会った西荻の不甲斐なさに防具なしの胴打ちに上靴で手の甲踏みにじるくらいの激しさ。
そんなことをされても西荻は怒りつつも結局磯山と一緒に剣道に勤しみ、いつしか磯山は西荻の柔軟さに、西荻は磯山の勝ちにこだわるスタイルに影響されていくのです。
物語自体はとても面白いのですが、西荻への仕打ちに全く謝る気配もない磯山の姿勢が信じられません。そんな相手と仲良くできる西荻の器のでかさがうらやましいくらいです。
そこだけが唯一もやもや。あんなことされて簡単に許す心の広さは私にはありません(笑)。

遺文: 吉原裏同心(二十一) (光文社時代小説文庫)


一軒家に移った幹次郎夫妻ですが、幹次郎はゆっくりする間もなく会所の四郎兵衛と一緒に吉原の危機のために一路鎌倉へ。
未決の時からこじれていた敵と対決しつつ、吉原のために秘されていた遺文を確認することに。
こんな遠くに書付を残していても、知らなければ終わってしまうし、四郎兵衛が誰かにその存在を伝えないまま終わってしまったら、誰も知らないままに過ぎてしまうかもしれない。ただ、またその遺文が必要となる日が来るのかどうか疑問ですが。
鎌倉の地で次々とやってくる刺客と闘い、この巻でついに三冊に渡る敵との決着もつきます。

やじきた学園道中記F 1 (プリンセスコミックス)


タイトルがFってなんだろうと実はずっと思っていたら、ファイナルの略ね。なるほど。これで本当に終わる、という作者の意思表示であるらしい。
諦めずに買い続けていたけれど、未完の大作も多い中、完結してくれるならありがたい。
内容は、やじきたコンビはやはり東北からはまだ離れておらず、そろそろ主要人物総出演と銘打って、樹里杏に呉羽に狭霧に姫御前が登場。
私的には呉羽の事情に驚き。

「守り人」のすべて 守り人シリーズ完全ガイド


守り人シリーズに出てくる登場人物や国について網羅されていますが、できれば異界についてもっと詳しく知りたかったです。
間には海外児童文学として翻訳した時の解釈の話や表現の話は面白かったです。英訳するには、日本語の曖昧さと表現の多様さは難しいようですね。
他には別の作家によるファンタジー文学における作品についてのエッセイ、物語の中に出てくる料理を再現したレシピ、佐藤多佳子さんとの対談などがあります。
何と言っても巻末にある書下ろしは、タンダとバルサのその後であろう物語。もうちょっと、もうちょっとだけ長く読みたかったなぁ。

標的(上) (講談社文庫)


ケイとベントンが久しぶりにとった休暇を楽しもうと計画して、まさに出発する寸前にまたもや嫌な事件が。しかも家でくつろいでいるときにも何か嫌な兆候が庭の塀に。どれだけ狙われたら気が済むの、という感じ。
ちなみにその日はケイの誕生日だったのですが、年齢は上手いこと誤魔化されていました。あれから何年も経って、途中で年齢修正入りましたものね。
仕事場では相変わらず、使えなさそうな人物なのに雇うという人材不足に、今まで真摯に仕事をして来たであろう人が裏切り、毎回何故そんなに周りが裏切るのかと思ったり。実はケイの見る目がなかっただけだったりして?
年末恒例で今年も買ってしまいましたが、文庫でこの値段は懐が痛いです。専門用語満載で翻訳も手間がかかっているから仕方がないのでしょうかね。

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プロフィール

HN:
ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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