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雪月野原日記

2008.06.04設置 おバカ家族の脱力な日常

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2016年8月の読書話

新学期も始まり、長男坊は文化祭と体育祭らしいのですが、場所がどこかのホール貸し切りで場所が違うし、明日は台風で雨予報で延期だし、平日だし、何に出るのか、何をやるのかさっぱりです。野球部は夏休み中もほとんど参加していないらしく、まるでおお振りの漫画のようにあてにされていないらしいです。参加する長男坊本人が何やるのと聞かれてもよくわからん、という答えなので。いいのか、それで。
近場の私立の高校は盛大で、地域の小学中学までビラが配布されます。何千人規模なのでそりゃ派手です(高校自体も人数多いけど)。そういう文化祭を見てみたかったです。
私の高校もいつの間にかひっそり終わるような微妙な感じで、文化祭ではなく、文化発表会、でした。文化部(合唱クラブと茶華道部)の私はそれでもあれこれ忙しかったのですが、運動部にしたら合唱大会以外何やってんだろうな、という感じだったかもしれません。
ちなみにマイダーリンも何やったか覚えていない、とな。うん、そんなもんだろう。
9月はPTA活動もいろいろあるので、学校へ何度か行かねばならず面倒です。実は一学期の保護者会は校舎内で迷って(長男坊の学校、広くて複雑…)、その辺にいたお嬢さんに恥を忍んで教室の場所を聞いたのでした。

あ、先ほど長男坊に聞いた話。
「俺、今日制服の下にパジャマのズボンはいてた…文化祭でよかった~(訳:部活ない)」
…バカですorz




souの本棚 - 2016年08月 (9作品)
夢幻: 吉原裏同心(二十二) (光文社時代小説文庫)


吉原専属の按摩が殺され、会所の面々が探索に乗り出しますが、今回は途中の薄墨太夫のオイタがちょっとばかり私としては気分良くない展開に。
薄墨太夫からとはいえ、幹次郎に口づけたのを他の人に見られ、しかもいくら按摩を殺した罪人とはいえ、見られた秘密を守るためにも口封じで殺すなんて、あまりにも裏同心としてはお粗末な理由。
しかも幹どの呼びまで許す(本当に許したのかは知らないが)何とも言えない薄墨太夫の所業すら許す汀女。
太夫は太夫としてきっちり線引きして秘めた思いをそのまま耐え抜くのが花魁としての心意気のような気もしますが、どうなんでしょう。
ただそれだけでこの巻はもやもやする後味となりました。

暗闇坂の人喰いの木 (講談社文庫)


御手洗シリーズは、頭の中で消化するのに時間がかかるせいか読み終えるのも時間がかかりますが、これは今までになく長くかかりました。もちろん本自体も分厚いので仕方がないのかもしれませんが。
トリックそのものの是非はともかく、スコットランド、昭和の戦前戦中戦後とをつなぎ、一本の大楠とそこにまつわるエピソードによって起こった膨大なる事件の種明かしをやってのけた御手洗。
枯れることなく立ち続ける大楠の存在感を印象付ける話でしたが、途中の拷問話の時にちょうど朝食を食べかけていて、やめればいいのに最後まで読み切って気分が悪くなったのはこの私です。
暗闇坂自体は実存するんですね。

桜おこわ 料理人季蔵捕物控 (ハルキ文庫 わ 1-35 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)


今回の食材はたらの芽とか筍とか春山菜に春牛蒡などの春食材満載。
奉行主催の盛大なる花見を開催。塩梅屋の常連や知り合いを巻き込み、材料を調達したり花見の場所に茶屋を建てたりと準備の様子が楽しかったです。
そして中盤、瑠璃を見初めたと元老中のご隠居様が瑠璃の輿入れを計画。
裏では別の計画も進行中で、奉行も季蔵もそれぞれ瑠璃の輿入れには頭を悩ませることに。
最終的には季蔵が瑠璃の幸せを考えれば、と身を引く覚悟でしたが、正直私は家を出奔した時点で瑠璃をどうこうする資格はなさそうに感じますが。その後、瑠璃のためを思って世話したとしても、です。

武士道ジェネレーション


武士道シリーズ第四弾。
冒頭でいきなり早苗の結婚式。なんとなくそれはわかる。
ラストの方で香織の婚約。ありえない!と一瞬思いました。
あの香織が、どんな心境で、しかも外人と?!さぞかし家族もびっくりされたことでしょう(笑)。
そして、いつかは来ると思っていた桐谷道場の閉鎖問題。
香織は大学に行ってもちっとも変わらず、勉強しないで剣道ばかりだったため、教職課程も取らず(取れず?)授業についていくのも精一杯。よく卒業できたものです。
その香織が桐谷道場を継ぐのなら、それもありかと思いますが、やはり桐谷に伝わるあの問題をどうするかというところが焦点でした。
教えていた小学生がどんどん成長し、男二人に女一人の図が、あれどこかで見た気がとしばらく考えてしまいました(たつじいの話でした)。
元々武士道から日本史を勉強しようと思っていた早苗でしたが、歴史問題も絡み、その辺りは一青春小説にしては突っ込みすぎではないかと危惧しました。いいにしろ悪いにしろ私個人は早苗の考え方は好きです。
ラスト、香織の喜び方(身体持ち上げてぐるぐる)はすでに親友の域を超え、まるでだんなか何かのようでした。…漢前な香織(笑)。

狐舞: 吉原裏同心(二十三) (光文社時代小説文庫)


吉原に出入りしていた娘が襲われ、会所の許可のない娘かと思われたが、実は面番所の村崎同心が吉原に出張所を持つ呉服屋の主から金子とともに出入りの許可を与えたことから、会所はその呉服屋に纏わる事件にかかわることに。
主人公幹次郎と村崎とのやり取りは、最近小気味良いくらいです。
…が、妻である汀女と薄墨太夫との関係はいよいよ煮詰まる感じ。まさか汀女が一度ならと許可を出すとか!しかも薄墨太夫は幹次郎の子を産みたいとかなんとか。幹次郎もなんとなくほだされて流されそう。
この流れは嫌な感じがします。ただ、薄墨太夫は吉原で生涯生きていく決心をしたとありますが、それは全盛期の太夫として子を産んだとしてもありなのかとか考えると、なしなのかなとか。
同じ女としては、許可なんてありえない。関係を持ちそうで持たないところが粋で切ない、とはここまで来ると思えない。できれば全く振り向かずに汀女一筋を貫く男を思う薄墨太夫の方がぐっとくるんだけれど。振り向かない人だからこその切なさとか。
でもよく考えたら、幹次郎自身、上司の妻女を事情はさておき勝手に連れ出して逃げたのだから、純情云々でくくれるものでもないのかもしれないと思い直しました。

月刊少女野崎くん(8) (ガンガンコミックスONLINE)


web上でも読んではいましたが、真由くん参戦合コンでもう一度大笑い。何これフラグなのとちょっと色めき立ちました。
若瀬尾は着実に仲良くなっていくのに、肝心の千代ちゃんはいまだ気づいてももらえず。がんばれよ。
酔うと素直になる堀ちゃん先輩。照れる堀ちゃん先輩には、鹿島くんじゃなくともかわいいと思います。
個人的にはムキムキ鈴木にリアルでお茶噴きこぼしました。
期待を裏切らない面白さです。

西の善き魔女〈3〉薔薇の名前 (中公文庫)


王宮で過ごす日々でしたが、いよいよ女王選抜が始まり、アデイルもライバルであるレアンドラもそれぞれ動いている様子。その中で主人公でもあるフィリエルはやりたい放題。禁止されても男装してルーンに会いに行ったり。
夜会での誤解からユーシスとの恋仲を疑われ、成行き上ユーシスからの求婚とこれまた少女漫画ばりの展開でしたが、どうにもフィリエルの身勝手さが気になって、感情移入は出来ず。フィリエルの自由奔放なところがいいのだろうけれど、全ての人に迷惑かけっぱなしなところが無理なのかも。次巻以降でこれはという魅力を期待しています。
ルーンは、自ら国を統べる者になろうとした現女王の息子である公爵が、ルーンを襲った一派だと知り、女王への障壁として取り除きたいレアンドラと共謀したのか、公爵暗殺者疑惑のまま失踪。
最終的には竜退治に向かうユーシスについて南へ行くことになりましたが、結局アデイルすらもそのままにしていくらしい。どうなる、女王選抜。

歌うたいの黒うさぎ 10 (マーガレットコミックス)


最終巻です。
前巻の坊ちゃまをめぐって、母親になるのか、メイドを極めて南場さんの後を継ぐのかという感じでしたが、それはうやむやのまま終了。それもありか。
坊ちゃまの産みの母親に関して言えば、それは上手いこと解決。いつかあのきれいな人が自分の母だと気付く日がやってくるのかもしれないが、黒ウサがいれば上手いこといきそうな気がします。少なくともそんな感じを思わせる終わり方でほっとしました。
10巻に至るまでにものすごく好きなキャラたちになっていたので、もう読めないかと思うとちょっと寂しいです。
でも番外おまけ話の黒ウサ母に対する家族の対処が爆笑。黒ウサ母は最恐でした。

朝が来る
朝が来る
辻村深月
読了日:08月27日


初っ端の子ども同士のいざこざが、自分の子どもの小さい頃を思い出して胸が痛くて、そこでまず一息。
ところがその後、思いもかけぬ展開に。
育てていた子どもは実は特別縁組の養子。だからこそのトラブル対処を最初に見せたわけだ。
何故養子をもらうことになったのかという話に続き、何故養子に出さねばならなかったのかという産んだ側の話が続く。
そして、納得して養子に出し、養子にもらったはずの両者が重なり合い…。
どちらかというと産んだ側の方ではなく、もらう側の世代にいるせいか、若すぎるゆえの過ちといった感じの産んだ側には共感できなくて、ひたすらどこまでも幼く浅はかな行動が痛々しくて、多分変な顔をして読んでいたのだと思う。家族にそんなに嫌なら読まなければとまで言われた。
泣きたいような、馬鹿じゃないかと罵りたいような気分で読み終えたものの、この先の未来が双方にとっていい方向になるのかもというところで終わってしまい、なんとなくもやもやしたまま。
あの夫婦が為すことは、本来なら両親がすべきことだと思うが、物語の経過からそれを期待できないというところが辛いところ。
子どもがどう育つのか、親の姿勢を見せられているようで、子育ては楽しくも苦しい、というのが本音。ただ、せめて子どもには、家庭で育つことは楽しいものだということを伝えたい、とは思う。

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プロフィール

HN:
ソウ
性別:
女性
職業:
看護師
自己紹介:
マイダーリン(ちょっとおバカなだんな)、5歳違いの息子二人(長男坊・次男坊と称す)との4人家族の働く母。
プライベートと仕事のときの人格評価が真っ二つ。
チビでメガネ。

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